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富士通、ソフト・サービスビジネスの戦略拠点「富士通ソリューションスクエア」を開設


富士通ソリューションスクエア

左より、取締役専務の斑目廣哉氏、太田区長の西野善雄氏、代表取締役社長の黒川博昭氏
 富士通株式会社は11月27日、ソフト・サービスビジネスの新しい戦略拠点として、「富士通ソリューションスクエア」を開設した。同スクエアのある東京都大田区の西野善雄区長、同社代表取締役社長の黒川博昭氏、同社取締役専務 ソフト・サービスビジネスグループ長の斑目廣哉氏が出席し、テープカットが行われた。

 同社には1970年に竣工されたソフト開発拠点「情報処理システムラボラトリ」があるが、ビジネス環境の変化にあわせ、スピード・ユビキタス・グローバルを実現するために、今回新しい拠点として富士通ソリューションスクエアを開設した。

 富士通ソリューションスクエアのチャレンジとして、記者発表会に出席した黒川氏は、「ビジネススピード・ナレッジマネジメント・セキュリティ」の3つを挙げた。

 ビジネスのスピードアップは、京浜地区の4,000名のSEを集結することで、“Face To Face”のコミュニケーションを重視したワークスタイルを実現させるとしている。また、ノンテリトリアルオフィスというスタイルにより、その日の業務に応じたワークスペースで効率的な仕事が行える環境も用意されている。

 ナレッジマネジメントでは、同スクエアだけでなく、英国の「富士通サービス」や北米の「富士通コンサルティング」など海外グループ会社と互いのスキル・ノウハウ・ドキュメントなどのナレッジをリアルタイムで共有する仕組みを用意。これにより、グループのシナジー効果を最大限に発揮し、付加価値の高いソリューションを創造するとしている。

 セキュリティでは、レベルマネージメントによる情報の管理、アクセスコントロールによるネットワークの管理、セキュリティゾーニングによる人の管理によるセキュリティ対策を行っている。同スクエア内には、ミリ波レーダーを用いた外部からの不正侵入の検知システムや、静脈パターンによる本人認証システムなどを用いることで、顧客データの保護レベルを高めるとしている。

 同社では、コンサルティング部隊の集結の場、ソリューションの発信の場、九通技術やノウハウの集結する場として、同スクエアを利用していくとしている。「これらを集結することで知的生産性を高める場にしたい」(ソフト・サービスビジネスグループ長の斑目氏)と同スクエアの役割を説明した。


ミリ波レーダー(中央)。人の気配を察知することができる ミリ波レーダーの下部にある監視カメラの映像。ここに写っている人の動きをミリ波レーダーで捉えることができる ミリ波レーダーで捉えた人の動き。画面上には点で表示される

フラッパーゲート。オフィス棟の入り口に設置され、ICカード認証により開閉する ICカード認証。入室資格のレベル分けに対応している 静脈パターンによる本人認証。セキュリティレベルの高い場所に設置される予定という


URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2003/11/27.html


( 福浦 一広 )
2003/11/27 14:28

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