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日本旅行業協会とXMLコンソーシアム、旅行業界での電子商取引標準を勧告


 社団法人日本旅行業協会とXMLコンソーシアムは11月28日、旅行業界における電子商取引の標準「TravelXML 1.0」を勧告化し、同時に「TravelXML 1.1」の勧告案を策定、公開を開始した。あわせてコンソーシアム所属ベンダー12社が対応製品およびサービスの提供を表明している。

 TravelXMLは、各旅行会社で個別に定義されていた旅行業EDIの仕様をXMLをベースに標準化し、国内海外の宿泊施設、ツアーオペレータ、旅行業者などのデータを共通化、これをインターネット回線でリアルタイムに結び、業界全体のシステムを効率化することで業務スピードの向上と、コストダウン、サービス向上を目指したもの。

 1.0は、すでに9月に公開されてパブリックプレビューが行われており、今回はこの意見を反映させ、勧告として発表されたもの。内容は、海外ホテル/ツアーオペレータへの手配データ、国内旅館・ホテルとの在庫照会・予約に付随する手配データ、それぞれの提供仕様となっている。

 公開によりパブリックプレビューが開始された1.1では、パッケージツアーの在庫照会、予約と付随する通知類仕様が定められている。

 また2004年度にかけて開発される第2フェーズでは、旅行会社/国内宿泊施設の決済データ、パッケージツアーの商品内容データ、国内宿泊施設・観光施設からの施設情報・タリフ情報類、海外宿泊施設・観光施設からの施設情報・渡航手続・見積/タリフデータ類、旅行会社からサプライヤーへの提供企業情報のそれぞれについての標準仕様となる予定。

 今回の勧告により、両団体では旅行業界内における電子商取引(BtoB)の推進を目指し、積極的に普及啓蒙活動を行うほか、将来的には旅行産業全体での標準化を目指すとしている。



URL
  社団法人日本旅行業協会
  http://www.jata-net.or.jp/
  XMLコンソーシアム
  http://www.xmlconsortium.org/


( 岩崎 宰守 )
2003/11/28 18:49

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