コムシスホールディングス株式会社は12月4日、中期経営計画を発表した。また、これに併せて経営統合によって同社が共同持株会社として生まれた経緯を説明した。
|
代表取締役社長 島田博文氏
|
コンストラクション事業、社会システム事業、ソリューション事業を中心に、通信インフラの構築からソリューション提供までの幅広い事業の展開を図り、売上を2003年度の2,500億円(見込み)のところ、2005年度までに2,900億円まで伸ばすことを目標としている。
代表取締役社長の島田博文氏は「NTT以外からの仕事にも対応できるよう特にITソリューション事業に力を入れる」と述べるように、これまで大きな割合を占めていたNTT関連の事業が減少傾向にある。このため同社はあらゆる企業のニーズにワンストップで応えられるよう、システムインテグレーション、ネットワークインテグレーション、保守運用などのさまざまな分野へ進出する。また、吸収合併やアライアンスなどにより業容の拡大を図り、IT関連事業の売上高を2005年までに現在の売上げ比率の約20%から、約40%の約1,150億円の売上高を達成することを目指すとしている。
同社は9月29日に日本コムシス株式会社、株式会社三和エレック、東日本システム建設株式会社の3社経営統合による持株会社として設立した。経営統合を決断した背景について島田氏は「パイ(NTT関連事業)が縮小していく中で事業規模を拡大していくためには、同じような会社が競争していくのは効率的ではないと判断した」と話す。
また、共同持株会社という道を選んだ理由については「経営統合や社内改革などをスピーディーに進めるため」としている。実際に経営統合の話が初めて持ち上がったのは2002年10月で、それから1年もかからずに同社の設立に至ったという。
■ URL
コムシスホールディングス株式会社
http://www.comsys-hd.co.jp/
日本コムシス株式会社
http://www.comsys.co.jp/
株式会社三和エレック
http://www.sanwa-elec.co.jp/
東日本システム建設株式会社
http://www.tosys.co.jp/
( 朝夷 剛士 )
2003/12/04 19:52
|