サイボウズ株式会社は12月5日、2003年度第3四半期連結決算を発表した。
第3四半期の売上高は、前年同期比22%増の6億2100万円、営業利益は39.5%減の8400万円、経常利益は49.7%減の7200万円、純利益は25.5%減の3500万円と、増収減益となった。3四半期累計での売上高は、前年同期比9.5%増の17億8100万円、営業利益は47.3%減の2億4700万円、経常利益は49.8%減の2億3200万円、当期純利益は30.7%減の1億4500万円。同社代表取締役社長の高須賀 宣氏は、「強気で読んでいたガルーンの売上がおもったほどに伸びなかったのが減益になった最大の理由」と説明した。
同社の中核事業であるエージェント事業を見ると、3四半期累計で16億5100万円と前期比8.5%増ではあるが、「伸びは予想を下回った」(高須賀氏)と説明。「特に9月単月で見ると、ガルーンの売上見込みを1億6356万円と見ていたが、6105万円と1億円以上も下回ったのが大きく響いた。要因としては、ユーザー企業数はほぼ見込みどおりだったが、1社あたりのユーザー数が25%減少したのが売上にそのまま影響した」と、ガルーンの受注状況が予想を下回ったことが第3四半期の減益の主な原因とした。
通期見通しは、期初に発表した売上高28億4800万円、経常利益は5億8200万円、当期利益2億4000万円を修正しないとした。高須賀氏は、「とはいうものの第4四半期もガルーンが厳しい状態にあるのは変わらない。修正が必要な場合はあらためて発表する」とした。改善策として同氏は、「ガルーンについては規模の大きなユーザーへのアプローチが必要。これまでパートナー企業は、小規模ユーザーを中心にアプローチしていたので、直販ではないが、直接開拓する必要がある」とユーザー数を伸ばすために販促活動を強化することを発表した。
■ URL
サイボウズ株式会社
http://cybozu.co.jp/
( 福浦 一広 )
2003/12/05 12:53
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