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NECと日本オラクル、自律型コンピューティング分野で協業
VALUMOウェアとOracle 10gの連携を共同で推進
日本電気株式会社(以下、NEC)と日本オラクル株式会社は12月11日、自律型コンピューティング分野で協業すると発表した。
今回の協業では、NECのミドルウェア製品群「VALUMOウェア」と、日本オラクルが2004年1月27日に出荷を予定している次期基盤ソフト「Oracle 10g」の連携に関する技術開発や動作検証などを両社が共同で行う。主な協業内容は(1)NECのプロビジョニングソフトと日本オラクルのデータベースの連係機能を共同で開発する。(2)日本オラクルが、NECの運用管理ソフト向けの製品の障害情報・復旧手順を蓄積したナレッジ製品を提供する。(3)両社共同で「NEC Oracleソリューションセンター」を開設・運用する。
(1)は、NECが2004年第1四半期に製品化を予定しているプロビジョニングソフトと、日本オラクルの次期データベースソフト「Oracle Database 10g」の連携機能を共同で開発するもの。NECのプロビジョニングソフトとは、サーバーやストレージなどのハードウェアリソースを仮想化し、障害や処理負荷の増減などに応じて必要なリソースを自動的に割り当てるというもの。この連係機能によりハードウェアとデータベースの統合的なリソース管理が可能になるという。
(2)は、日本オラクルが、NECの統合運用管理ソフト「WebSAM MCOperations(ウェブサム エムシーオペレーションズ)」向けに、Oracle 10gやOracle9iに関する障害情報・復旧手順などを蓄積したナレッジ製品を提供する。WebSAM MCOperationsは、過去のシステム障害情報・復旧手順をナレッジデータベースに蓄積し、障害発生時に自動的に復旧処理を行って業務を継続できるソフト。ナレッジ製品の出荷開始は2004年第1四半期を予定している。
(3)は、VALUMOウェアやOracle 10gを活用したシステム提供を推進する「NEC Oracleソリューションセンター」を、東京都港区にあるNECの「iBestSolutions Center(アイベストソリューションズセンター)」内に共同で開設し、30人体制で12月11日より運用を開始する。ここでは両社製品の連携に関する技術開発・動作検証、顧客に対するデモ環境の提供、両社製品を活用したシステムの構築支援・提案支援などを行なう。
なお、NECは12月17日・18日に東京ビッグサイトにて開催される「OracleWorld Tokyo」において、両社製品の連携に関するデモ展示を実施する。
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URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
日本オラクル株式会社
http://www.oracle.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0312/1101.html
OracleWorld Tokyo
http://www.oracle.co.jp/oracleworld/
( 朝夷 剛士 )
2003/12/11 16:03
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