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ゼンドと大塚商会、MacOS Xを活用したオープンソース事業で協業


 ゼンド・オープンソースシステムズと大塚商会は、MacOS Xとオープンソースを相互に活用し、企業や教育機関におけるWebビジネスへの利用拡大を図るための共同プログラムとして、「Macオープンソース・アダプション」プログラムを開始すると発表した。

 同プログラムでは、Macへのオープンソース環境支援として、PHP開発環境ツール「Zend Studio 3.0日本語版」のMacOS対応版を2004年1月中旬に発売、PHPやMySQLなどに関する年間サポートサービスの提供、各種セミナー、トレーニングの開催を通じた啓蒙活動を図るほか、国立大学や専門学校を中心とした教育機関への導入強化のための教育機関向け開発キットの特別価格での導入やOpenOffice Macを20台単位で2月中旬から提供、さらに開発トレーニング教材の提供も行う。

 また、業務系アプリケーションでの運用拡大を目指し、Z-PAL Jパートナー制度を通じて、パートナー各社の中小企業向けアプリケーションソフトの開発支援を行うほか、オープンソースの推進団体であるオスカーアライアンスを通じてダウンロードが可能な座席予約システム「ガラガラドア」(ニュートーキョー)、WebPOSシステム「フランシーヌ」(フォーワンファースト)、グループウェア「ペンギンオフィス2」(ペンギンファクトリー)などを、Macクライアントに導入した際の企業向けサポートも行う。

 一方、大塚商会は、これらのプログラムに関する製品やサービスの販売、トレーニングの開催やユーザーグループへの会場提供などの協業を行う。とくに、大塚商会では、これまで教育分野におけるMac導入で高い実績があることから、今回の提携を機にこの分野への展開をさらに加速させる考え。


ゼンドオープンソースシステムズの角田好志社長
 ゼンドオープンソースシステムズの角田好志社長は、「企業に数多く導入されているWindowsによる情報システムは、ワームやウイルスの登場によって、システムが動かなくなるなど環境が悪化している。一方、MacOSは、UNIXであるBSDの流れを汲んでおり、企業においても安定した稼働が可能になる。また、ソースコードを公開しているオープンソースを活用することでアプリケーションの開発が容易になるほか、これまでMacではファイルメーカーしか利用できなかったデータベース環境が、MySQLやMaxDBなどのRDBの活用が可能になり、大規模ユーザーの利用も期待できる」としている。

 ゼンド・オープンソースシステムズは、Webスクリプト言語として世界ナンバーワンのシェアを持つPHPに関する周辺開発で実績をもつイスラエルのZend Technologiesの日本法人として設立。PHPに限らず、オープンソース全般に渡る開発、サポートを実施している。楽天とのオープンソース活用における技術提携などの実績もある。Zend Studioシリーズは、昨年3月に出荷開始以来、Windows版、Linux版、FreeBSD版、Solaris版を投入し、国内で約1000本の出荷実績をもつ。



URL
  株式会社大塚商会
  http://www.otsuka-shokai.co.jp/
  ゼンド・オープンソースシステムズ株式会社
  http://www.zend.co.jp/


( 大河原 克行 )
2003/12/15 18:59

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