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CTC、金融機関向けの信用リスク計量化システムを開発
王子信用金庫に提供したシステムをパッケージ化
伊藤忠テクノサイエンス株式会社(以下、CTC)は1月5日、王子信用金庫で2003年11月末より稼動を開始している信用リスク計量化システムを、信用金庫をはじめとした金融機関向けにパッケージ化して販売する準備を進めていると発表した。
こうした信用リスクを計量化するシステムは、大手都市銀行や地方銀行では広く導入されているが、価格や実用性の面から、これまで信用金庫業界での導入が進んでいなかった。
王子信金では、2003年3月に金融庁より発表された中小企業金融の再生と地域金融機関(信用金庫、信用組合など)の健全性確保、収益性向上を目的とした「リレーションシップバンキングの機能強化に関するアクションプログラム」に対応する機能強化計画を策定し、その一環として今回の導入が行われた。また2006年に施行される予定の金融機関が自己資本比率を一定以上に維持することを義務付けた新BIS規制への対応も織り込まれている。
CTCが開発した信用リスク計量化システムは、債権が回収不能になる可能性(リスク)を数値化し、管理するもの。同システムでは理論貸出利率、投資回収率の算出などの各種リスク指標の算出にも対応しており、各営業支店や審査部門、経営企画部門などにおける一般業務の効率化、経営の可視化などを行う機能も備える。
なお王子信金は、2004年1月に日興、荒川、太陽の三信用金庫と合併し、城北信用金庫となる予定で、今回導入されたシステムは合併後も継続運用される。
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URL
伊藤忠テクノサイエンス株式会社
http://www.ctc-g.co.jp/
王子信用金庫
http://www.shinkin.co.jp/oshin/
( 岩崎 宰守 )
2004/01/05 18:28
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