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NEC、分散していた部門を集結して研究開発の体制を強化


 日本電気株式会社は1月5日、研究開発力と開発研究本部のハブ機能を強化と開発成果の事業化のスピードアップを目指した組織の再編と機能の統合整理を行ったことを発表した。

 同社では、本社部門や事業部門に分散していた研究開発を集結し、事業ラインレベルの組織「R&Dユニット」を新設、R&Dユニット内には、事業本部レベルの組織として「中央研究所」と「ソリューション開発研究本部」を設置する。人員も現在の1,450人から2,000人に増強された。

 このほかソリューション開発研究本部内への「ユビキタス基盤開発本部」設置とあわせ、インターネットシステム研究所でも人員を強化し、ユビキタス関連の開発人員を4倍に増強する。さらにグリッド/OMCS(オープンミッションクリティカルシステム)分野、セキュリティ分野でそれぞれ2倍、モバイル分野でも1.5倍の人員増を行う。

 これによりIT・ネットワークソリューション領域の強化を図るとともに、次世代イーサネット(GlobalOpenEthernet)や青色DVD(HD DVD)、ナノテクなどのハードウェア領域と新市場創出領域の強化を目指す。また同社では、ビジネスの重点をソリューションプロバイダーにシフトしていることから、社内外の複数の要素技術をまとめて複数の事業部門で展開するための「ハブ機能」を重要としており、人員増に加えて開発研究本部の機能強化も行っている。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/


( 岩崎 宰守 )
2004/01/05 19:05

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