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Intel、四半期決算で過去最高の売上高87億4000万ドル
通期では売上高301億ドル、純利益56億ドル
Intel Corporationは1月14日(米国時間)、2003年第4四半期および2003年通期の決算を発表した。2003年第4四半期は、売上高87億4000万ドルと第3四半期と比べて12%増、前年同期比では22%増と過去最高の売上高を記録した。2003年度通期の売上高は301億ドルと前年度比13%増、営業利益は75億ドルと前年度比71%増、純利益は56億ドルと前年度比81%増と好調な結果となった。
2003年第4四半期の部門別決算を見ると、マイクロプロセッサやチップセットなどを扱うインテル・アーキテクチャ事業が売上高76億ドル(第3四半期比12%増)、営業利益が37億ドル(第3四半期比28%増)と大幅な増加となった。ただし、有線/無線Ethernet関連製品を扱うインテル・コミュニケーション事業本部、およびフラッシュメモリや組込用アプリケーションプロセッサを扱うワイヤレス・コミュニケーションズ事業本部では営業利益がマイナスとなっており、プロセッサ部門の依存度の高さをうかがわせた。
2003年通期で見ると、同様にインテル・アーキテクチャ事業が売上高261億ドル(前年度比17%増)、営業利益104億ドル(前年度比58%増)と大幅増となっている。ただし、2003年第4四半期と同様、インテル・コミュニケーション事業本部とワイヤレス・コミュニケーションズ事業本部では営業利益が合計8億ドルのマイナスとなっている。
この点について、1月15日に行われたインテル株式会社による記者説明会で、同社代表取締役共同社長のグレッグ・ピアーソン氏は、「両事業とも2004年度には黒字化する計画を立てており、初期投資の段階ではない」と説明した。また、2003年度決算における日本市場の割合について、「日本市場の売上は全体の9%を占めている。昨年度は全体の7%だったことを考えると大きく貢献している」と、Centrino搭載パソコンによる売上貢献を強調した。
また、ItaniumやXeonなどエンタープライズ市場について、同社代表取締役共同社長の吉田和正氏は、「2003年は大手ITユーザーでの採用・利用が進むなどの成果があった。2004年はエンタープライズサーバー市場の中核となるよう取り組む」と話した。
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URL
Intel Corporation
http://www.intel.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20040114corp_a.htm
インテル株式会社
http://www.intel.co.jp/
ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2004/040115a.htm
( 福浦 一広 )
2004/01/15 15:24
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