株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)と米IIJ America Inc.は1月19日、国際的な電話会社やISPなど全19社で、迷惑メール対策のワーキンググループ(Messaging Anti Abuse Working Group)を設立したと発表した。現時点での日本からの参加は、IIJのみとなっている。
IIJが行ったユーザーアンケートによれば、企業で使用するメールアドレスに送られてくる迷惑メールについて、回答企業の8割以上が被害を経験、9割以上がメールサーバーでの迷惑メール対策を希望しているという。そこで、同ワーキンググループでは、約4,000万のメールアカウントを抱えている加盟企業が迷惑メールに関する情報の交換を行うことなどで、ネットワークレベルでの対策の研究、開発を行うほか、迷惑メールに関する定義、基準を策定することで、迷惑メールへの防御策を実行していく。
なお、これに先立ち2003年12月に米Openwave Systems Inc.主導でキックオフミーティングが開催された。そこでは、ISP間での共通の基準作成、迷惑メールやDoSなどへの対策といった共同研究や、偽造やなりすましの防御・迷惑メールへの対処法についての技術的な基準を確立すること、立法機関に対する統合的なインターフェイスの確立といった施策についてなどの協議が行われ、今春には次のステップへ向けたミーティングも予定されているとのこと。
■ URL
株式会社インターネットイニシアティブ
http://www.iij.ad.jp/
米IIJ America Inc.
http://www.iij-america.com/
プレスリリース
http://www.iij.ad.jp/pressrelease/2004/0119.html
( 石井 一志 )
2004/01/19 17:01
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