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日立とオムロン、ATMを中心とした情報機器事業で合弁会社を設立
株式会社日立製作所とオムロン株式会社は1月26日、ATMなどの情報機器事業における合弁会社の設立で基本合意したと発表した。新会社は東京都内に設立され、事業開始は10月1日からの予定。代表取締役会長は日立から、代表取締役社長&CEOはオムロンから就任するほか、日立が過半数の議決権を有する株式を保有する予定だが、出資比率の詳細はは現在のところ未定となっている。
新会社は、日立のユビキタスプラットフォームグループ情報機器事業部の全事業と、オムロンのソーシアルシステムズ・ソリューション&サービス・ビジネスカンパニー(SSB)、アドバンスト・モジュール・ビジネスカンパニー(AMB)のATM機器・モジュール・ソリューション事業を、会社分割制度を活用した分社型共同新設分割により統合するもの。
両社では、今後ATMには、金融サービス以外の交通機関の予約や公共サービスなどをワンストップで提供する機能や、さまざまなな設置環境での利用、セキュリティの強化が求められるとしている。
これらを実現するため、ATMにおける現金・カード・通帳・帳票などの認識・ハンドリング技術、オペレーターや利用者が操作しやすいヒューマンインターフェイス技術を核としたソリューションを提供し、世界的に競争力のある事業会社を目指すとしている。
また中国市場では、市場経済の発展と、2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博開催に向けた金融インフラ整備の進展とともに、両社の技術を生かせる高機能ATMの市場拡大が予想され、両社では今回合弁会社を設立することで、こうしたビジネスチャンスをとらえるとしている。
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URL
株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
オムロン株式会社
http://www.omron.co.jp/
( 岩崎 宰守 )
2004/01/26 19:39
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