ガートナージャパン株式会社は、一般ビジネスマンを対象に、企業におけるナレッジマネジメントに関する意識調査を実施し、1月29日に結果を発表した。
調査によると、ナレッジマネジメントの効果については、情報共有の促進や入手のしやすさ、これに伴う業務の効率化には満足しているものの、多くある情報をビジネスに活用しきれていない、との認識が高いとの結果になっている。
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ナレッジマネジメントについて実感している効果と期待する効果(3つまで選択可)
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ナレッジマネジメントシステム利用者は、必要な情報やドキュメントが入手しやすい」(71.1%)、「業務の効率化、生産性の向上」(55.4%)、「他部門、支社間などとの情報交換、コラボレーションの活発化」(51.1%)の3項目で、高い効果を実感している。
一方で、「企画力、開発力、技術力の向上」(22.5%)、「営業力の向上」(15.7%)、「顧客満足度の向上」(9.9%)となり、現状では情報をビジネスに反映させる点で評価が低かった。
ただナレッジマネジメントの今後への期待としては、「企画力、開発力、技術力の向上」(51.9%)、「営業力の向上」(35.7%)、「顧客満足度の向上」(46.4%)と、現状で効果の実感が低かった項目が並んでいる。同社ではナレッジマネジメントの効果は現在足踏み状態にあり、こうした期待への解決策がユーザーから側から求められているとしている。
なお今回の調査は、同社ITデマンド調査室が独自に構成する調査パネル約1,600人を対象に2003年11月に実施されたもの。有効回答数は632だった。
■ URL
ガートナージャパン株式会社
http://www.gartner.co.jp/
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( 岩崎 宰守 )
2004/01/30 13:45
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