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日本SGI、日本オラクル、NTTコムウェア、企業向けの64ビットLinux事業で協業 |
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3社では今回の協業により、金融・証券、製造、流通分野でのデータマイニング、ビリング、顧客や流通の管理などの市場を皮切りとして、企業でのLinuxの採用を広げていきたい考え。 米SGIは、NASAに512CPUと大規模な64ビットLinuxシステムを納入するほか、AltixサーバーについてはLinuxに絞った事業を展開している。また日本SGIでも、東大地震研究所に64CPUのAltixサーバー世界1号機を、文部科学省統計数理研究所には256CPU、2TBのシステムを納入している。また黎明期からOSDLやLPJ JapanといったLinuxコミュニティへの支援を行っている。
そして「ハードベンダー独立でビジネスを進める時代ではなく、今回の協業で企業顧客の業務に利用できる機能を提供する」とし、「ビジネス分野で前提となるデータベースと、インテグレーションでの業務ノウハウを集約することで、IA64 Linuxをビジネス分野で一気に加速させたい」と述べた。 IA64アーキテクチャについては、「大規模DB対応のスケーラビリティとコストパフォーマンスを兼ね備えたもの」とし、SGIサーバーの特徴としては「バンド幅の広い共有メモリ」を挙げ、トランザクションプロセッシングで強みがあるとした。
しかしOSDLなどでキャリアグレードLinuxの規格化も進んでいることに触れ、「ビジネス分野でのLinuxの形がはっきり見えてきている」とし、「NTTグループとしては、ブロードバンドでビジネスを成功させるという目標があり、Linuxはその中核技術との認識がある」と述べ、「NTT持株の研究所や事業会社とも組んで、Linuxを推進していく」と語った。また「NTTコムウェアとしては、今回の協業でNTT以外のマーケットも開拓していく」とした。
現在のLinuxの市場シェアについては、「北米で2割弱、日本では1桁台」と述べ、「今後1年でこれを20％にしたいと考えている」と語った。 これを受けて日本SGIの和泉氏は、「オラクル、NTTコムウェアという名前はエンタープライズ分野の顧客に安心感を与えるはず」とし、「当面1年間では100億程度の規模だろうが、マーケットを切り開くことで先行するメリットを生かしていきたい」と語った。 ■ ＵＲＬ 日本SGI株式会社 http://www.sgi.co.jp/ NTTコムウェア株式会社 http://www.nttcom.co.jp/ 日本オラクル株式会社 http://www.oracle.co.jp/ プレスリリース（日本SGI） http://www.sgi.co.jp/newsroom/press_releases/2004/feb/linux.html プレスリリース（NTTコムウェア） http://www.nttcom.co.jp/news/pr04020901.html ニュースリリース（日本オラクル） http://www.oracle.co.jp/news_owa/NEWS/news.news_detail?p_news_code=1065 ■ 関連記事 ・ 日本SGI、Itanium 2搭載の16Wayサーバーを発売（2004/01/14）
（ 岩崎 宰守 ）
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