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日本旅行業協会とXMLコンソーシアム、旅行業界の電子商取引標準「TravelXML 1.1.1」勧告を発表
社団法人日本旅行業協会とXMLコンソーシアムは2月16日、旅行業界内での電子商取引の標準規格「TravelXML 1.1.1」を勧告として発表した。
TravelXMLは、業界全体のシステム効率化による業務スピード向上、コスト削減、顧客へのサービス向上を目的として、国内外の宿泊施設や、ツアーオペレーター、旅行業者などをインターネットで結び、従来各旅行会社で個別に定義されていた旅行業EDIの仕様を標準化したもの。
このうち、海外ホテル/ツアーオペレータへの手配データ提供仕様、国内旅館・ホテルとの在庫照会・予約に付随する手配データ提供仕様については、2003年11月に公開された「TravelXML 1.0」勧告に含まれていた。
TravelXML 1.1.1では、このとき同時に公開され、パッケージツアーの在庫照会・予約に付随する通知類仕様を含んだTravelXML 1.1の勧告案に、パブリックレビューで得た意見を反映させている。
両団体ではTravelXML 1.1.1について、現在のシステムへの影響を最小限にするように配慮した設計で、導入も容易としている。現在までにXMLコンソーシアム所属ベンダー16社が対応製品・サービスの提供を表明しており、社団法人国際観光旅館連盟でも標準仕様として推奨されるなど、今回の勧告により旅行業界での実装が進むと見られる。
また今後はTravelXMLの第二フェーズとして、旅行会社/国内宿泊施設の決済データ、パッケージツアーの商品内容データ、国内宿泊施設・観光施設からの施設情報・タリフ情報類、海外宿泊施設・観光施設からの施設情報・渡航手続・見積/タリフデータ類、旅行会社からサプライヤーへの提供企業情報の5つの標準仕様について、開発が行われる予定。
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URL
社団法人日本旅行業協会
http://www.jata-net.or.jp/
XMLコンソーシアム
http://www.xmlconsortium.org/
( 岩崎 宰守 )
2004/02/16 20:36
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