日本シーベル株式会社は3月4日、マイクロソフト株式会社と共同で、Siebel顧客企業を対象にした「Siebel Japan User Group Meeting 2004」を開催。米Microsoft Corporation Siebel Alliance グループマネジャーのペギー・シモア氏が「Microsoft-Siebel Delivering Custmer Value」と題した基調講演を行った。
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米Microsoft Corporation Siebel Alliance グループマネジャーのペギー・シモア氏
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同氏はSiebelとMicrosoftの関係について、「2002年から3年間のアライアンスを結び、Siebelへ毎年1億2500万ドルの投資を行っている」と述べた。このうち80%はエンジニアリングへ投資されている。これ以降、MicrosoftはSiebelにとってコアのテクノロジーパートナーとなった。同氏は「業界でもこれほど深い関係は少ない」としながら、「顧客へ利益を提供していくため、今後も続いていく一歩に過ぎない」とし、「将来にわたって大きな影響を与えあうもの」と語った。
現在両社では、開発リソースを共有しているほか、グローバルでの顧客サポートなどでも共同している。またMicrosoftではSiebelのビジネスアプリケーションのために.NETの機能拡張も行っている。
共同開発では、クライアント向けとしてExchange ServerとSiebelを同期し、Outlookでシームレスに扱うことを可能にするアドオンがSiebel 7.7と同時期にリリースされるほか、Sherepoint Portal ServerでのSiebel用Webパーツのほか、またモバイルやスマートクライアントのサポートも進めているという。
またEAIサーバー製品「BizTalk Server 2003」では、いち早くSiebelのUniversal Application Networkと接続を可能にする25のアダプタが実装されている。さらに新たなビジネスプロセスに対応するアダプタの開発も進んでいるという。
さらにSiebel 7.5.2では、64ビット版のSQL Server 2000での動作を初期段階でサポートし、ベンチマークで30,000ユーザーの同時接続を実証している。
同氏は「Siebelが稼働するシステムの80%、そのバックエンドのデータベースサーバーの65%がWindowsプラットフォーム」と述べ、「データベースのうちSQL Serverの占める割合は、1年半前の倍となる30%になった」と、両社のパートナーシップの成果を述べた。
■ URL
日本シーベル株式会社
http://www.siebel.com/jp/
米Microsoft Corporation
http://www.microsoft.com/
( 岩崎 宰守 )
2004/03/05 11:13
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