サン・マイクロシステムズ株式会社(以下、サン)は3月18日、AMDと提携後のx86市場における戦略の説明会を開き、8Way以下のミドルレンジからローエンドのサーバー市場向けにOpteronを搭載した新機種を投入していく意向を明らかにした。
プロダクト&ソリューション・マーケティング本部 ハードウェア製品事業部長の野瀬昭良氏によると、2月に発表したOpteron搭載の2Wayサーバー「Sun Fire V20z」に続くx86市場向けの製品として、第2四半期中にOpteron搭載の4Wayサーバーを、2004年後半には64ビット対応のSolarisを予定しているとのこと。また、来年以降にはOpteron搭載のブレードサーバーや8Wayサーバーの発売をそれぞれ予定しているという。同社は1-2WayサーバーにXeonを搭載した機種も発売しているが、当面の間この変更もないとのことだ。
これに対してSPARCは、今後もローエンドから8Way以上のハイエンドサーバーまで幅広く製品を開発・販売を継続していく意向だ。野瀬氏は「OpteronはHyper Transport技術などを生かしたパフォーマンス指向のシングルスレッドCPU。これに対してSPARCはCMT(Chip Multi Threading)技術を生かしたスループット指向のCPUで、今後もパフォーマンスを特に追求していくつもりはない」とすみ分けを説明した。2月に発表したUltraSPARC IVは2スレッドを同時に動かすことができるが、2005~2006年の発売を予定している新CPU(コードネーム:Niagara)は最大で32スレッドを同時に実行できると、同社は昨年より公表している。