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マイクロソフト、中小企業のIT化を“金融面から支援する”施策を発表


 マイクロソフト株式会社は3月22日、オリックス株式会社、ダイヤモンドリース株式会社から提供される中小事業者向け金融サービス「IT戦略ファイナンス」において、共同で新たな施策を行うと発表した。

 IT戦略ファイナンスは、オリックスの「ORIX Quick Lease」、ダイヤモンドリースの「パートナーリース」の仕組みを、中堅・中小規模事業所向けに最適化したもの。両社は独自の与信決済システムを活用して、原則500万円までの融資限度額内で、融資・分割払い・リースのいずれかの金融サービスを提供する。同ファイナンスでは、Windows Small Business Server 2003などのマイクロソフト製品を含むIT投資(ハード、ソフト、サービスなど)が対象。

 このサービスでは通常のリースなどと異なり、ITシステムを販売するマイクロソフト認定パートナーが、ユーザー企業に代わって両リース会社にIT戦略ファイナンスの申込を行う。また、通常の与信枠設定では企業の過去財務データが利用されるが、同ファイナンスではこれに加え、マイクロソフト認定システムコーディネータ(MCSC)が提供する、企業経営者のパーソナリティや、商品・サービスの競争力、経営革新の期待度といった情報を利用できることも特徴といえる。これにより、例えば返済能力があるにもかかわらず与信枠の問題で断念していた企業などが、IT投資を行えるようになるという。さらに、1件あたり500万円以下の案件で、従業員数100名以下の事業所からの申込の場合には、通常より有利な利率が設定されるという。

 加えてマイクロソフトでは今後、中堅・中小規模事業所のIT投資理解促進のために、パートナー企業とともに、Windowsファミリーを基盤としたワンストップの業種・業務ソリューションパック開発を推進。これらの導入のためにIT戦略ファイナンスを利用した場合にも、有利な特別条件を設定する予定とのこと。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  オリックス株式会社
  http://www.orix.co.jp/
  ダイヤモンドリース株式会社
  http://www.dia-lease.co.jp/
  プレスリリース(マイクロソフト)
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=1868

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( 石井 一志 )
2004/03/22 12:53

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