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デル、UNIXからWindows・Linuxへの移行支援体制を強化
エンタープライズ・システムズ・マーケティング本部 本部長、多田和之氏
UNIXマイグレーションサービスのイメージ
デル株式会社は3月26日、企業の基幹システムのUNIXから業界標準技術への移行を促進するとともに、移行に関する支援体制を強化する、と発表した。
現在デルでは、IAの2way/4wayサーバーを中心とし、Windows、Linux、Oracleなどの業界標準技術を採用したサーバーやストレージなどによって信頼性の高いシステムを構築する「スケーラブル・エンタープライズ戦略」を展開している。同社ではこの実績をベースとして、ITシステムの生産性向上を図る企業に対して業界標準技術への移行を提案し、それを支援するサービスを本格的に開始する。
今回の新サービスの対象に関して、同社のエンタープライズ・システムズ・マーケティング本部 本部長、多田和之氏は、「アプリケーションに手をつける部分が少ないため、メインフレームからの移行に比べてかかるコストが少なく、また移行のしやすい商用UNIXユーザーがターゲット」と語った。一口に商用UNIXといってもさまざまな製品があるが、同氏は「その中でもSolarisは広く普及しているため、結果としてSolarisユーザーが主なターゲットになるだろう」と述べている。
具体的に行われるサービスの内容としては、専任の営業組織を4月に発足させ、パートナー企業との協業やソリューションの強化を行うほか、デル・プロフェッショナル・サービス事業部(DPS)が持つ、移行に関してのノウハウを生かした「UNIXマイグレーションサービス」を5月から開始。これによって、大規模ストレージから中規模ストレージへの移行によるデータ統合・コスト削減や、ERPやデータベース、ユーザー固有の業務アプリケーションなど、基幹ソフトウェアのIAサーバーベースへの移行を支援する。
加えてこのサービスでは、Webサイト上に「Dell Solution Online」を開設し、ユーザーシステムのモデル化、コスト削減の提案などをオンラインで行う。また、エンタープライズ製品向け保守サービスの最上位メニューとなる「プラチナサービス」を2004年後半から提供。同サービスでは24時間365日のミッションクリティカル環境に対応するため、専任のエンジニアによって定期訪問やレポート提出を顧客に行うとともに、ニーズに応じてエンジニアの常駐、トレーニングなどのカスタマイズサービスも提供する。
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URL
デル株式会社
http://www.dell.com/jp/
プレスリリース
http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/pressoffice/2004/040326?c=jp&l=jp&s=corp
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