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米Dellマイケル・デル会長が会見、「業界標準に徹して黒字経営を続ける」 |
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デル株式会社は3月26日、5日間で5カ国という過密スケジュールの中で来日中の米Dell会長兼CEOのマイケル・デル氏を招き、代表取締役社長の浜田宏氏と共に都内で記者会見を行った。 ■ 回復傾向のIT市場の上を行く成長を続けるDell
この中で日本も出荷台数が通年で30％伸び、PC市場においてシェア11％で3位に、x86サーバー市場においてはシェア18％で2位となった。また、シェア上位6位中最高の成長率を示しており、デル氏も「12年前に日本でスタートした時点のDell全体を超えるビジネスを、現在では日本だけで行っている」と高く評価した。 続いてデル氏は、エンタープライズ市場において独自技術と標準技術の2極化が進んでいると指摘し、「Dellはあくまでパートナーと共同の上で業界標準技術の製品の提供に徹する」と語った。さらにデル氏は「2Way・4Wayサーバーの出荷台数が増えているのに対し8Way以上のハイエンドサーバーが減少している」と、市場の注目がスケールアップからスケールアウトに移っていることを説明し、サーバーを並列につなぐクラスタ技術によってHPC分野でも通用する高いパフォーマンスが得られること、そこでDellがシェア40％を獲得していることをアピールした。同社は日本においても、理化学研究所から2Wayサーバー64台で構成されるHPCクラスタシステムを受注したことを同日に発表している。 最後にデル氏はコンシューマ市場への取り組みにも触れ、「昨年は30％の伸びを示しシェアも5％を獲得した。ソフトウェアや周辺機器などの市場規模は約8,000億ドルとPCのそれよりも大きく、Dellがまだまだ大きくなれるチャンスがある」と、ソフトや周辺機器、PDAなどにも力を入れていく意向を示した。その上で「我々が提供するのはあくまでコンピュータを中心とする製品で、大型テレビなどと直接競合することはない」と、家電メーカーとは競合しないことを強調した。
■ サービス分野への取り組みを本格化
そんな同社は今年、サービス分野への取り組みを本格化し、同日にメインフレームやUNIXから同社のサーバーやストレージを利用したWindows・Linuxベースへの移行支援サービスを正式に発表した。浜田氏は、「従来の1/3～1/4のコストで1.5～2倍の性能、さらにUNIXと同等の信頼性をもつ」とアピールし、さらに「LinuxはUNIXと違う世界ではなく“新しいUNIX”であって移行は難しくない」と、移行の容易性を説明した。さらに同社は今後基幹業務のアウトソーシングなど、新たなサービスの提供も予定しているとのこと。 コンシューマ分野については「テレビやPDA、プロジェクタなどを少しずつ増やしていく」と述べるにとどまり、日本市場や米国の販売状況を見ながら慎重に進めていく考えを示した。 ■ ＵＲＬ デル株式会社 http://www.jp.dell.com/ ニュースリリース（移行支援サービス） http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/pressoffice/2004/040326?c=jp&l=jp&s=corp ニュースリリース（理化学研究所にHPCクラスタを納入） http://www1.jp.dell.com/content/topics/segtopic.aspx/pressoffice/2004/040326b?c=jp&l=jp&s=corp ■ 関連記事 ・ デル、UNIXからWindows・Linuxへの移行支援体制を強化（2004/03/26） ・ 米Dell・デルCEO、ロリンズCOO、Dellの強さの源泉を語る（2004/02/20）
（ 朝夷 剛士 ）
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