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NCBC、「ネットコミュニティの口コミをビジネスにつなげる」セミナーを開催 |
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第1回NCBCセミナー ～インターネットのクチコミが果たす役割～
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インターネット上におけるコミュニティの啓もうや発展を目的に、株式会社アイスタイルら5社によって3月4日に設立されたネットコミュニティビジネスコンソーシアム（以下、NCBC）は、NCBC設立の背景やネットコミュニティの現状などの説明、およびNCBCへの参加を呼びかけるセミナーを3月31日に都内で開催した。 ■ ネットコミュニティにまつわる法的諸問題の解決が目的
NCBCは（1）コミュニティを用いたビジネスモデルの開発や価値を訴求する「ビジネス化検討」、（2）ひぼう・中傷の書き込みに対するコミュニティの運用基準、およびプロバイダ責任制限法・個人情報保護法に関するガイドラインを整備する「法整備検討」、（3）運用コストの共有化や不正アクセスなどに対する最新技術動向をリサーチする「技術検討」の3つのワーキンググループが設置され、それぞれが1年間を期限として結果を出すとしている。
■ 経験談など企業から出せない情報が売上に影響を与える
みんなの就職株式会社代表取締役社長の伊藤将雄氏は、コミュニティ運営者に対して「ユーザーをひとまとめにせず、さまざまなタイプの人間がいることを知ることが大切」とコメント。またWebサイトに簡易投票システムを設置して調査を何度か行い、複数の結果をクロス集計することで信頼性のあるデータを得られることや、それらがビジネスにつながる例を紹介した。 株式会社カカクコム代表取締役社長の穐田誉輝氏は、同社の口コミ掲示板への書き込みが商品の売上の増減に影響を与えた例を挙げ「経験談などユーザーにとって望ましいデータは口コミを通じておのずと広まり、購買意欲に広告よりも大きな影響を与える」と語った。 株式会社ベネッセコーポレーション ウィメンズパーク事業部の安田啓司氏は、同社の女性限定口コミ情報サイトの例を示し「ユーザーは同じ状況下にある人の経験談に高い価値を見出しており、商品購入の際もコミュニティを参照する率が高く、その結果の満足度も高い」と、口コミの影響力を説明した。同サイトではスポンサーの商品をサイト内で紹介して反応を分析する「マスマーケティングでは不可能なコミュニティマーケティング」（安田氏）を行い、以前では難しかったユーザーのダイレクトな反響を収集するなど、スポンサーに対しても成果を出しているという。
コミュニティサイトを構築する場合に気になるのが、好ましくない書き込みなどに対する監視体制だが、各社によると一つのコミュニティに4名前後で監視を含む運営を行っているという。 ■ ＵＲＬ ネットコミュニティビジネスコンソーシアム http://www.ncbc.jp/ 株式会社アイスタイル http://www.istyle.co.jp/ 株式会社カカクコム http://www.kakaku.com/ 株式会社クリエィティヴ・リンク http://www.crlink.co.jp/ ベネッセ ウィメンズパーク http://women.benesse.ne.jp/ みんなの就職株式会社 http://www.nikki.ne.jp/
（ 朝夷 剛士 ）
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