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アドビと日本IBM、PDFとCMSによるSAP R/3連携ソリューション
~SAP R/3電子帳票帳簿作成&管理ソリューションセミナー
アドビシステムズ株式会社(以下、アドビ)、株式会社ティージー情報ネットワーク(以下、TGIN)、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)の3社共催による「SAP R/3電子帳票帳簿作成&管理ソリューションセミナー」が4月14日都内で行われた。このセミナーにおいて、アドビと日本IBMの統合ソリューションによる「電子帳票帳簿作成」と「データアーカイブ」の実現方法がデモを交えて紹介された。
セミナーの冒頭において、米国Enron社の粉飾決済などをきっかけとして、企業の文書管理に関する法規制がより厳しさを増したことに触れられ、今後は国内においてもこれらの問題が重要な課題となっていくことが強調された。その上で、日本IBMのコンテンツ管理システム(CMS)「IBM DB2 Contents Manager」、アーカイブツール「IBM DB2 CommonStore for SAP」、およびアドビの文書作成ツール「Adobe Output Pack for mySAP.com」による統合環境を提案した。
「Adobe Output Pack for mySAP.com」では、SAP R/3システムから出力されるデータから、PDF作成、印刷、電子メール配信(PDF添付)などの機能を提供する。SAP R/3にも帳票開発ツールはあるが、習得には相応のトレーニングが必要であり、またSAPジャパンによるトレーニングの実施回数も半年に1回程度と少ない。アドビの持つこれまでの文書管理ソリューションの経験を生かし、本ツールでは、特別なスキルを必要とすることなく、ノンプログラミングで本格的な帳票の設計を可能にしている。これにより、業務にあたっているユーザー自身が、部門レベルでフォームを開発することが可能になる。
「IBM DB2 CommonStore for SAP」は、Output Pack for mySAP.comで作成されたPDFファイルをはじめ、プログラムの分析結果などのSAPレポートイメージや、印刷イメージなどのデータをアーカイブする機能を提供する。またCallback機能によりアーカイブされた文書は、SAPビジネス・オブジェクトにひも付けされる。そしてこれらのアーカイブが、「IBM DB2 Contents Manager」により管理されることとなる。
Adobe OutputPakで作成されたSAP R/3の出力帳票(伝票に紐付けされている)をIBM CommonStore for SAPを用いて保管先から呼び出している
「IBM CommonStore for SAP」を経由して、アーカイブ済みのSAP R/3データを保管デバイスから読み込み、表示している
また、これらの統合ソリューションを導入するにあたっては、現在のシステムへの影響などさまざま観点から検討が必要になる。そこで、TGINではこれらの統合ソリューションによる効果的なシステム構築を、企業へ提案する役割を担っている。
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URL
アドビシステムズ株式会社
http://www.adobe.co.jp/
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
株式会社ティージー情報ネットワーク
http://www.tg-inet.co.jp/
SAP R/3電子帳票帳簿作成&管理ソリューションセミナー
http://www-6.ibm.com/jp/software/data/cm/events/cmsap.html
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