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国内IAサーバー市場、デルが四半期ベースで初の首位に

ガートナージャパン調査

 ガートナージャパン株式会社は4月21日、2004年第1四半期(1月~3月)の日本国内におけるIAサーバー市場動向(速報値)を発表した。

 2004年第1四半期の国内IAサーバー出荷台数は、前年同期比で12.9%増の119,067台。ベンダー別の出荷台数では、デルが24,850台(シェアは20.9%)を出荷し国内IAサーバー市場で初めて首位となった。以下、NECが23,950台(シェアは20.1%)、日本HPが20,800台(シェアは17.5%)、富士通が19,580台(シェアは16.4%)、日本IBMが15,6000台(シェアは13.1%)と続いている。

 同社のエンタープライズ・インフラストラクチャ担当主席アナリストの亦賀忠明氏は、「景況感の回復とともに、IT投資に前向きになってきている。特にコスト抑制が求められる中でコストパフォーマンスの高いサーバーの需要が顕著。今回、デルが1位となった要因として、コストや価格性能を訴える一連のプロモーション活動が企業ユーザーの購買につながったことと、それを支えるインフラ特化型の営業・サポート体制などがあげられる」と分析している。

 また、今回顕著になっているのが、外資系ベンダーと国内ベンダーとの成長率の差だ。出荷台数ベースで昨年同期比の成長率を見ると、デルが36.5%、日本HPが19.5%、日本IBMが24.6%と2ケタ成長となっている。これに対して、NECは6.3%、富士通はマイナス1.0%と国内ベンダーは低い成長率となった。これについて亦賀氏は、「外資ベンダーを中心に、低価格競争の加熱状態が続いており、こうした一連のプロモーションにより割安感を感じた企業ユーザーが流れたため」とみている。



URL
  ガートナージャパン株式会社
  http://www.gartner.co.jp/
  プレスリリース(PDF)
  http://www.gartner.co.jp/press/pr20040421-02.pdf


( 福浦 一広 )
2004/04/21 13:34

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