ガートナージャパン株式会社は4月20日、2003年の日本国内におけるデータベースソフトの市場動向を発表した。
それによると、市場規模は前年比0.7%減の1,419億円で2002年に引き続きマイナス成長となった。同社アナリストの堀内秀明氏は、この原因について「ITインフラ投資意欲を刺激する新規ソリューションの不在、および2002年から2003年初めにかけての厳しい景気状況によるITインフラ予算の減少によるもの」と分析している。
またベンダー別のシェアと売上高では、1位が日本オラクルで24.0%(340億円)、2位が日本IBMで20.6%(292億円)、3位が富士通で15.1%(214億円)、4位がマイクロソフトで14.9%(212億円)、5位が日立で11.0%(157億円)となり、2002年と比較して各社売上高が微増または微減である中、マイクロソフトが2けた成長しシェアを拡大した。堀内氏は、「2002年に引き続き、UNIXではなくWindowsやLinuxなどのコストパフォーマンスに優れたIAサーバーをプラットフォームとして採用される傾向が見受けられ、結果としてWindows向け製品のみを取り扱うマイクロソフトが売上を伸ばした」としている。
同社では今後もこの傾向が続き、非オープン系およびUNIXの市場の縮小をIAサーバープラットフォームがカバーする形で、2004年から2008年までの年平均成長率は2.7%と緩やかな成長を続けるものと予想している。
■ URL
ガートナージャパン株式会社
http://www.gartner.co.jp/
プレスリリース(PDFファイル)
http://www.gartner.co.jp/press/pr20040421-01.pdf
( 朝夷 剛士 )
2004/04/21 19:29
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