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日本IBM、全国にクライアント製品の販売を推進する専門要員を配置


 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は4月23日、同社のPCなどクライアント側のハードウェア製品を販売するビジネスパートナーの開拓や販売支援を行う専門組織を、同社の営業専門子会社に設置したと発表した。


日本IBM理事 PC&プリンティング事業担当 向井宏之氏(左)と、日本IBMイーコミュニケーションズ代表取締役社長 一瀬宗也氏
 新組織を運営するのは日本IBMイーコミュニケーションズ株式会社で、「Think Agent」と呼ばれる販売支援要員25名を全国13拠点に配置し、主に同社製品の特長などの説明を行う。また、従来より行っていたWebや電話によるクライアント製品のダイレクト販売も日本IBMイーコミュニケーションズが担当する。これらで取り扱う製品は「ThinkPad」などのPC、IAサーバー「IBM eServer xSeries」、プリンタ「Infoprint」などで、「将来的にはソフトウェアも取り扱いたい」(日本IBM理事 PC&プリンティング事業担当 向井宏之氏)とのこと。

 IBMではワールドワイドでPCやプリンタなどクライアント事業の一本化を進めており、今回の発表も日本におけるその一環となる。向井氏はThinkPadのデータ保護機能(HDD Active Protection)、自動バックアップ・リストア機能、無線LANの自動設定機能、および「ミスが絶対許されない」病院での導入事例を挙げ「ThinkVantage(Think + Advantage)テクノロジーによる独自の機能をさらにユーザーや市場に伝えたい」と意気込みを語る。


ThinkVantageテクノロジーの概要 販売要員が配置される地区と人数

 販売支援要員の配置はすでに2003年4月から試験的に行われており、パートナーにも好評で販促にも効果が出てきていることから、本稼働に至ったという。記者からの前日に発表された大手ライバル会社の子会社によるIBMサーバーの取り扱いについての質問に対し向井氏は「(PCの取り扱いも)そう希望したい」とし、続けて「(IBM PCの取り扱いを希望する販社は)潜在的には1万社くらいあるのではないか」と自信を見せた。



URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.com/jp/
  日本IBMイーコミュニケーションズ株式会社
  http://www-6.ibm.com/jp/ecomm/
  プレスリリース
  http://www.ibm.com/news/jp/2004/04/04231.html
  IBM ThinkVantage
  http://www-6.ibm.com/jp/pc/tv/

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( 朝夷 剛士 )
2004/04/23 15:22

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