また、グリッドコンピューティングの国際標準規格である「OGSA(Open Grid Service Architecture)」について丸山教授は、「OGSAの提案は、これまでサイエンス(学術機関)を中心に論じられていたグリッドが、e-Businessビジネスの世界で標準のWebサービスを導入したという意味で画期的なことだった」と述べ、グリッドの世界とWebサービスとの統合が進んでいることを強調した。その上で、本来OGSAの中核となるべきグリッドインフラストラクチャである「OGSI(Open Grid Service Infrastructure)」は、新たにWebサービスとの統合を容易にする「WSRF(Web Service Resource Framework)」に置き換わっていくとしている。
さらに丸山教授は、企業でのコスト削減へのニーズに応じてビジネスプロセスの自動化が関心を集めていることに触れ、ビジネスプロセスの記述を標準化する新たな処理モデルとしての「J2EE JBI(Java Business Integration)」を重要と位置づけている。