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IDC Japan、国内セキュリティソフトウェア市場動向を発表


2003年~ 2008年の国内セキュリティソフトウェア市場規模予測
 IDC Japan株式会社は5月12日、2003年の国内セキュリティソフトウェア市場動向調査の結果と市場規模の予測を発表した。

 それによると、2003年の市場規模は前年比9.8%増の約900億円という結果で、ほかのソフトウェア市場と比較すると高い成長率を維持しているものの、前回の同社予測を下回る結果となった。同社はこの結果を「ユーザーのIT投資抑制の影響を受けたもの」とみている。なお、同社では2003年~2008年の年間平均成長率を12.5%と予測している。

 分野別の市場規模は、セキュアコンテンツ管理ソフトウェアが408億円、セキュリティ3A(Authentication・Authorization・Administration)ソフトウェアが298億円、ファイアウォール/VPNソフトウェアが79億円、侵入検知/脆弱性評価ソフトウェアが73億円、その他が40億円となっている。

 今年もMydoom・Netsky・Sasserなどのウイルス/ワームの流行や迷惑メールの増加などネットワーク脅威が低減する気配はなく、セキュアコンテンツ管理ソフトウェアなどは引き続き市場が拡大するものとみられる。また、セキュリティ3A市場も情報漏えい対策や個人情報保護法への対応、アプリケーション統合などの需要に支えられ、セキュリティソフトウェア市場の中で最も高い成長が見込まれている。



URL
  IDC Japan株式会社
  http://www.idcjapan.co.jp/


( 朝夷 剛士 )
2004/05/13 13:18

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