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シトリックス、東芝ソリューション、日本IBMの3社、自律型“MetaFrame”提供で提携
自律型サーバーベースコンピューティングの概念図
東芝ソリューション株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は、シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)のサーバーベースコンピューティング(SBC)環境構築ソフトウェア「Citrix MetaFrame Presentation Server」を利用した自律型SBCソリューションを、7月より販売開始する。
シトリックスではすでに、サーバー上で一括管理されているアプリケーションやデータに対して、安全かつ容易にアクセスを行うことができる「アクセスインフラストラクチャー」環境全体の提供を目指す戦略を発表している。今回の3社によるソリューション提供では、同社のSBCソリューションと、東芝ソリューションの統合クラスタソフトウェア「DNCWARE ClusterPerfect EX」、日本IBMのブレードサーバー「IBM eServer BladeCenter」を連携させることにより、自己修復機能や自己最適化機能といったオートノミックコンピューティング環境の実現を目指すという。
SBCでは時間帯によりサーバーにかかる負荷の変動が大きいため、導入時にそれを見据えた設計が必要になるが、ClusterPerfect EXとBladeCenterが提供する「ワークロード・プロビジョニング」機能によって、導入時の性能設計時間を短縮する。同機能では、高負荷時に対応するために設置するサーバープールを、それぞれのアプリケーションに対して動的に割り振ることも可能で、アプリケーションごとに予備機を用意していた従来の手法に比べて、全体のサーバー数を削減できる。
さらに、「HAプロビジョニング」もあわせて利用することにより、MetaFrame Presentation Serverに障害が発生した場合でも、自動的に予備サーバーに切り替えることが可能で、可用性が向上するという。また3社では、マーキューリーのテストツール「LoadRunner」によるテストを行い、ユーザー環境のシミュレーションも実施するとしている。
なお、東芝ソリューションと日本IBMは、6月2・3日に東京国際フォーラムで開催される「the Microsoft expo 2004」の日本IBMブースにおいて、自律型SBCソリューションのデモを行うとのこと。
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URL
東芝ソリューション株式会社
http://www.toshiba-sol.co.jp/ccc/
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
http://www.citrix.co.jp/
プレスリリース
http://www.citrix.co.jp/company/press/releases/20040525.html
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