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富士通と米Sun、次期SPARC/Solarisサーバーを共同開発
サーバーブランドを一本化し、2006年の供給を目指す
富士通株式会社 代表取締役社長の黒川博昭氏
サン・マイクロシステムズ株式会社 代表取締役社長のダン・ミラー氏
富士通株式会社と米Sun Microsystemsは6月2日、次期SPARC/Solarisサーバーを共同で開発すると発表した。次期SPARC/Solarisサーバーは2006年の中頃の供給を目指すとしている。
今回の協業関係について、代表取締役社長の黒川博昭氏は、「UNIXサーバー市場の中で、Solarisサーバーは圧倒的なシェアを誇っている。日本市場の場合、Solarisサーバーが占める割合は69%となっている。このSolarisサーバーは、富士通のPRIMEPOWERとSunのSun Fireの2つに分かれていた。これを今回の協業により一本化し、Solaris陣営の競争優位を高めるのが狙いだ」と説明した。
具体的には、Solarisの開発はSunを中心に行い、CPUおよびサーバーに関しては富士通とSunが協力して開発をするというもの。また、サーバーのブランド名についても統一するとしている。
SPARCの製造に関しては、「富士通だけが製造するということではない。ワールドワイドで供給先を検討し、供給に適した場所で製造することになるだろう。また、サーバーもハイエンドからローエンドまで幅広いラインアップが揃うことになるので、これについても同様だ」(取締役専務の前山淳次氏)と、地域ごとの対応になる予定だ。
記者発表の場に同席したサン・マイクロシステムズ株式会社 代表取締役社長のダン・ミラー氏は、「今回の提携は、これまで両社が別々に開発していたものを一本化するという技術的な提携だ。Sunにとっては、これまで訴えてきた顧客に対して長期的にシステムを提供し改善し続けるという趣旨に沿った関係といえる」と、Sunにとっての協業のメリットを説明した。
今回の協業で強調していたのが効率化。「SPARCをすべて製造するわけではないが、日本向けだけでもこれまでの自社サーバー向けに比べて5倍くらいの製造数になるのではないか」(前山氏)と量産によるコスト削減効果にも期待を寄せている。
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URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2004/06/2.html
( 福浦 一広 )
2004/06/02 14:38
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