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マーケティング部ディレクター 河野真一氏
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マーキュリーのBTO製品群
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上が新しいロゴ、下がこれまで使われていたロゴ
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マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン株式会社(以下、マーキュリー)は、従来のアプリケーションの動作検証ツールやサービスの提供に加えて、アウトソーシングを含めた運用・管理のサービス事業を強化し、BTO(Business Technology Optimization)を推進していく方針を、6月9日に行った記者向け説明会の中で明らかにした。
同社は、これまで業務アプリケーションの負荷や性能を測定し、システムの挙動やパフォーマンスの問題点を検証する「Mercury LoadRunner」をはじめとしたテストツールの販売、それらを用いたサービスなどで事業を拡大してきた。同社マーケティング部ディレクターの河野真一氏は、ビジネスプロセスがITに依存する割合が大きくなり運用管理に対する要求が高まってきていること、アウトソーシングを利用するユーザーが増えていることを挙げ「従来のテストを中心とした“システム視点”から“ビジネス視点”の運用管理に転換する」時期がきたと説明。これまでのノウハウを元にアプリケーションのパフォーマンスや可用性など、運用品質の高いシステムサービスをパートナーと協力して提供していく考えだ。
また同社は、国内でのBTOに対する意識を高めるためにセミナーやトレーニングなどのプログラムを拡大し、従来の「無料体験セミナー」や「製品トレーニング」に加えて「BTOセミナー」や「製品エンジニア認定制度」を新たに設置。品質管理やリスクマネジメントを中心に、アプリケーションの品質がビジネスに与える影響の「啓もう活動」(河野氏)を行う。米国などではユーザー企業のCIOなどに対して直接訴えてきた同社だが、日本ではまずSIなどシステムにかかわる人間が主な対象となる。
さらに同社は、ワールドワイドで企業ロゴを一新したほか、呼称から「インタラクティブ」を削除(正式社名は変更しない)、すべての製品名に「MERCURY」を入れるなど、“マーキュリー”の名称を全面に出し、今後は広告やイベント展開も強化する。これらは「MERCURY=ITのビジネス価値の最適化」というイメージの定着と同時に、「シリコンバレーのベンチャー企業からエンタープライズソフトウェア提供企業」(河野氏)への脱皮を図るのが狙いとのこと。
■ URL
マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン株式会社
http://www.mercury.co.jp/
( 朝夷 剛士 )
2004/06/10 21:24
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