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マイクロソフトのInfoPathで、SAPに使い慣れたOfficeのUIに似せられる

~SAPPHIRE’04 セッション

 SAPジャパン株式会社は6月17・18日にプライベートイベント「SAPPHIRE'04」を開催し、18日には「使い慣れたOfficeの活用によって広がるSAPソリューション」をテーマにマイクロソフト株式会社 ビジネスプロダクティビティーソリューション本部 エンタープライズビジネス部 エクゼクティブアドバイザーの佐藤正浩氏が講演を行った。


マイクロソフト株式会社 ビジネスプロダクティビティーソリューション本部 エンタープライズビジネス部 エクゼクティブアドバイザー 佐藤正浩氏
 同氏は、「情報システムの役割は今も昔も、データを集めてきて、見る人使う人ごとにそれぞれの意味を加えるもの」と位置づけ、「企業に存在している複数のシステムを、データと人の視点からつなげられれば、ワークスタイルが変わる」と述べた。そしてOffice Systemについて「インフォメーションワーカーの個人と組織の生産性を向上するのがコンセプト」と語った。

 同社では、企業内個人のワークスタイルを可視化するアセスメントサービス「Microsoft Indivisual Productivity Assessment」を提供している。このサービスでは、まずスクリーンキャプチャ、操作ログ取得、またビデオ撮影などを行って現状を把握する。そして、例えば提案書・企画書作成において必要な情報を探すことに7割の時間を費やしているような、ドキュメント作成時のオペレーション面と、PCスペックなどの環境面から、生産性向上を阻害する要因を分析して、その改善策と、それによる効果を定量的に提案するものとなる。

 同氏はこのサービスについて「アンケートやヒアリングでは気づかない、もしくはずいぶん違った現状分析結果になることも多い」とし、「現状課題を正しく把握でき、定量変化がわかるため投資の判断材料にもしやすい」とした。

 社内IT活用に関するアンケート調査によれば、80%のオフィスワーカーがドキュメント作成時に社内データベースを活用しておらず、また67%が必要なときにタイムリーな業務データを入手できていないという。また社内での在籍確認でITを活用しているのは18%、ファイルの保管についても53%が共有できていないという。

 こうしたワークスタイルの調査から同氏は、IT活用のポイントとして定型・非定型業務の統合、スピードアップ、無駄の削減、コミュニケーションの4つを挙げ、その一例としてmySAP CRMとInfoPathを連携するデモを行った。


 InfoPath 2003は、極力コーディングをせずにXMLベースの入出力フォームを作成できるアプリケーション。ユーザーの権限やフォーム選択により動的に変化するフォームの作成も行え、その際に呼び出すWebサービスコールもウィザードベースで設定できる。

 InfoPathをSAPのフロントエンドとして活用し、直接mySAP CRMのデータベースにアクセスしてデータを更新すると同時に、SPSポータルに掲載する業務報告を同一のインターフェイスから送信するデモが行われた。


SAPインターフェイスで営業部の案件一覧を表示している 案件の詳細内容を表示、寄せられた不具合の内容を確認できる 案件の進ちょくや期限といったステータスも確認できる

InfoPathのインターフェイスで同じ内容を表示している 同じく案件の詳細内容を表示を表示している InfoPathによる案件ステータスの表示

 同氏は「OfficeアプリケーションとUIが似ているため、トレーニングしなくても直感的に使えるのも特徴」とし、このほかのサーバー製品とも組み合わせて、人とデータを用いたコミュニケーションを改善できる」と語った。



URL
  SAPPHIRE'04
  http://www.sap.co.jp/japan/sapphire/
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/


( 岩崎 宰守 )
2004/06/18 19:14

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