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「システムを統合することで企業は強くなる」自社の成功体験を語るHP |
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HP WORLD Tokyo 2004 基調講演
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日本ヒューレット・パッカード株式会社（以下、日本HP）は7月1日・2日の両日、「HP WORLD Tokyo 2004」をグランドハイアット東京で開催した。初日には、米Hewlett-Packard Customer Solutions Group Executive Vice PresidentのPeter Blackmore氏による「The world, according to our customers」と題した基調講演が行われた。
Blackmore氏は、現在企業が抱える問題として、増大するサーバーとストレージについて触れた。「ITが企業の経営に欠かせなくなるにつれ、サーバーとストレージは増加の一途をたどっている。企業のCIOにとっては、これをシンプルに管理することが最大の課題」と述べた。特に部門間でばらばらになっている業務プロセスも、全社的に共有化することが求められるなど、ITをどう統合し管理するかが今後の大きな課題になっているとした。 同社では、こうした企業のニーズに応えるべく、5月1日に社内の組織を再編。エンタープライズ・公共部門・中堅企業に分けて対応すると説明した。「エンタープライズについていえば、これまで以上にビジネスの高速化が進んでおり、今後さらに加速することが予想される」と、CIOにとっては変化に柔軟に対応できるシステム作りが重要であると述べた。「このシステムがうまく作れるかどうかが、今後企業が成功するか失敗するかに大きくかかわる」と、組織の俊敏性が重要視されていると強調した。 では、変化に柔軟に対応するシステムとはどういうものだろうか。Blackmore氏は、「ビジネスプロセスを見直し、ITとあわせる必要がある」と述べた。具体的には、簡素化・標準化・モジュール化・統合の4つの要素が欠かせないとした。「部門が独立してシステムを持っていては変化に対応できない。組織全体で使えるものに一元化する必要がある。そしてその際、標準化されたシステムを用いることが大切」と説明。「また、モジュール化により新しいプロセスに適応するには、システムそのものをバーチャル化することがのぞましい」とした。これらを実現することにより、「ITと業務プロセスが統合」されるという。 同社ではこうした流れにあわせて顧客のニーズに応える形で対応しているとし、「HPはこれらのニーズに応えられる製品を揃えているのが強み」と述べた。実際、サービスプロバイダや金融・製造・小売業などさまざまな業種で同社のソリューションが利用されているといくつか採用事例を紹介した。 また、COMDEX Fallの開催中止に触れ「COMDEXにはかつて最新のテクノロジーを見たいがために大多数の人が足を運んでいた。しかしこれはすでに古いモデルとなっている。今必要なのはパートナーでありアドバイザーとなっており、COMDEXもこうした時代の流れにあわせて変化しようとしている」と、ITがテクノロジーだけの時代から、どのように使うかが重視される時代に変化したと述べた。最後に同氏は、「HPはカスタマードリブンな企業。ぜひ、みなさんの信頼されるパートナーとなりたい」と述べ、講演を締めくくった。 ■ ＵＲＬ 日本ヒューレット・パッカード株式会社 http://www.hp.com/jp/ HP WORLD Tokyo 2004 http://www.hpworld2004.jp/
（ 福浦 一広 ）
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