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執行役専務 情報・通信グループ長&CEO 古川一夫氏
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株式会社日立製作所(以下、日立)は7月6日、プレスやアナリスト向けに「情報・通信セグメントインフォメーションミーティング」を開催したが、この中で、同社の執行役専務 情報・通信グループ長&CEOの古川一夫氏は、「uVALUE」という新しい事業コンセプトを明らかにした。
古川氏は「いつでも、どこでも、だれでも情報を利活用できる本格的ユビキタス情報社会がまもなく到来しようとしているが、お客様のベンダに対する期待も大きく変化しており、(ユーザーに対する)ビジョン(をどう示すか)が重要になってくる」とする。しかしその一方で「メインフレームを中心とした工業化社会では良好であった当社のブランドは、情報化社会の中で相対的に低下してしまった」ために、これを取り戻す施策が必要だと述べ、そのために設けられた事業コンセプトが「uVALUE」だ、と説明した。
さらに、「uVALUEにおける『u』とは、ユビキタスのほかにもユーザーの意味がある」と述べた古川氏は、今までの情報・通信グループにはユーザー(お客様)の視点でものを考えるということが欠けていたとして、「最終的には、お客様とともに価値を作っていくこと、また日立社内でもお客様の視点でものごとを考えられるような体制に変えていくこと」を目指す、とも語った。
そして、「高度に発達したIT技術により、つなぐ、つながるというスタンスが飛躍的に増えるユビキタス情報社会では、ライフ、コミュニティ、ビジネスの価値連鎖によってユビキタスバリューが創出できる」と述べた古川氏は、そのために必要な「真の総合力」は、日立がもっとも得意とすることだと強調。このコンセプトを、「2年前から同社が提唱しているサービスプラットフォーム『Harmonious Computiong』によって支える」と続け、「当社が創業100年を迎える2010年を目標に、情報・通信を核にユビキタス情報社会を支えていきたい」と、意気込みを語っていた。
■ URL
株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
( 石井 一志 )
2004/07/06 19:07
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