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NEC、BIGLOBE事業でマーケティングを中心とした法人向けサービスを強化
日本電気株式会社(以下、NEC)は7月13日、インターネットサービス「BIGLOBE」において、主にコンシューマビジネスを展開している企業向けに、マーケティングを中心とするビジネス支援サービスを体系化した「BIGLOBEビジネスサービス」の提供を開始した。
BIGLOBEビジネス事業部 事業部長 佐久間洋氏
BIGLOBEビジネスサービス体系
BIGLOBEビジネスサービスは、リサーチ・プロモーション・ユーザーとのコミュニケーション・購買促進などインターネット上でのマーケティング活動支援や、それに必要なWebビジネス基盤の構築などをソリューションとしてメニュー化したもの。BIGLOBEは独自のノウハウを元にマーケティング戦略立案を支援し、マーケティング活動の各プロセスごとに対象となるユーザーやツール別に5~10種類ずつ用意するメニューを組み合わせて提供する。
対象となるコンシューマユーザーは、ユニークユーザー1500万人/月のBIGLOBEサイトへの訪問者、およびISP会員419万人を含む1440万人のブロードバンドコンテンツなどを利用する付加価値サービス会員。
BIGLOBEビジネス事業部事業部長の佐久間洋氏によると、同社はこれまで法人向けサービスを個別に展開し、リアル店舗やWebサイトへの集客、商品の販売促進などを行ってきたが、「ほとんどが試験的に行われたもので、既存のメディアとのつながりがなかった」という。そこで保有する「ネットの消費行動に積極的な会員」やNECのシステム基盤、蓄積されたナレッジなどを生かし「マーケティングメディアの一つとして、いかにリアルと結びつけ活用できるか」を念頭にサービス体系を見直したとのこと。
BIGLOBEは8年前の1995年のサービス開始後、主にISP事業を中心に展開してきたが、ブロードバンド化に伴ってISP依存型からコンテンツ配信などの付加価値サービスを主体とするビジネスモデルへのシフトを進めている。BIGLOBE事業本部執行役員の谷岸一善氏は、「BIGLOBEの売上における付加価値サービスが占める割合が、2003年度には4割に達し主要ISPの中でトップクラス。近いうちにISPの売上を上回る」と移行が順調に進んでいることを強調する。また4月に組織の再編を行ったことで、付加価値サービスを主体とする流れを加速させる構えだ。
BIGLOBE事業本部 執行役員 谷岸一善氏
現在のBIGLOCE事業組織体系
同社ではBIGLOBEビジネスサービスの開始により、企業向けサービスの売上を2003年度の「だいたい100億円前後」(佐久間氏)から、2006年度には300億円を目標としている。
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URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
BIGLOBE
http://www.biglobe.ne.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0407/1302.html
( 朝夷 剛士 )
2004/07/13 16:21
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