丸善株式会社と京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)は8月3日、資本・業務提携を行うことで基本合意したと発表した。今回の提携により、KCCSは丸善のシステム関連子会社の発行済み株式の60%を取得し、同子会社の経営に参加することになる。
今回KCCSが経営に参加するのは、丸善の子会社3社(丸善システムインテグレーション株式会社、丸善システムサービス株式会社のコンピュータ事業、丸善コンピューターシステム株式会社)を統合した後の新会社である京セラ丸善システムインテグレーション株式会社(資本提携後の社名、以下KMSI)。新会社は10月1日発足予定で、新会社発足後に発行済み株式の60%(360株)をKCCSに33億円で譲渡するというもの。
また、両社はKMSIの運営を通じて、それぞれが保有する技術・ノウハウを相互に提供することで、パートナーシップを形成するとしている。
丸善 代表取締役社長の村田誠四郎氏は、「丸善システムサービスは、今年の4月に組織力の強化を目指して本社より分離独立して発足した会社。文教・医療市場でのソリューションに強みを持って事業展開している。今回、KCCSに経営参加していただくことで、KMSIだけでなく丸善にとっても大きなメリットになると考えている」と、経営基盤強化につながることを強調した。
KCCS 代表取締役社長の森田直行氏は、「文教・医療などの市場で強みを持つことから、総合的なITサービスを期待できるということで今回の資本提携という話になった。丸善が持つ業務ノウハウを取得することで、ITサービスをさらに発展させたい」と述べた。
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丸善株式会社 代表取締役社長の村田誠四郎氏
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京セラコミュニケーションシステム株式会社 代表取締役社長の森田直行氏
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■ URL
丸善株式会社
http://www.maruzen.co.jp/home/
京セラコミュニケーションシステム株式会社
http://www.kccs.co.jp/
プレスリリース
http://www.kccs.co.jp/press/release/040803.html
( 福浦 一広 )
2004/08/03 19:13
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