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「ストレージ価格の下落にともないソフトウェアの重要度が高まる」-IDC調査
IDC Japan株式会社は、国内ストレージソフトウェア市場の2003年売上実績と、2008年までの予測を発表した。
それによると、2003年の国内ストレージソフトウェア市場の売上は457億円で、対前年比11.2%増であった。この理由についてIDCは、国内企業の業績回復にともなう投資余力の拡大に加えて、企業内の情報管理について社会的な関心が高まり運用管理の効率化が避けて通れない大きな課題となっているストレージインフラへの投資が活発になったことを挙げている。また、数社の国内ベンダーがストレージソフトウェアのメニューを整備し販売を本格化したことも影響を与えているという。
製品分野別ではバックアップ/アーカイブソフトウェアの売上比率が高くなっている。これはユーザー企業が保有するデータ量の増加にともなって煩雑化するバックアップ作業を、ソフトウェアによって効率化しようとするケースが増えていることが要因とされている。一方ストレージリソース管理ソフトウェアは、ストレージ資産の有効活用と管理負荷軽減の観点で注目されているが、仮想化やプロビジョニングの導入効果を上げるにはネットワークストレージ環境の整備が前提となるため、その本格的な市場拡大はネットワークストレージの普及と大規模化に同調するとしている。
IDCはストレージ市場について「ハードウェア価格の下落傾向が続き、ユーザー企業が以前よりも少ない調達コストで自社ストレージ保有容量を拡張しているが、保有するデータ容量が増加するにしたがって管理に時間と手間がかかるようになり、その解決策としてのストレージソフトウェアは重要度が高まる」と分析。国内ストレージソフトウェア市場は2004年から2008年まで5年間で平均8.7%成長率で推移すると予測している。
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URL
IDC Japan株式会社
http://www.idcjapan.co.jp/
プレスリリース
http://www.idcjapan.co.jp/Press/New/20040819Apr.html
( 朝夷 剛士 )
2004/08/20 11:45
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