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企業のブロードバンド化率は約7割―gooリサーチ調査


 NTTレゾナント株式会社と株式会社三菱総合研究所は8月26日、「企業におけるインターネット回線利用実態」調査結果を発表した。これは、「gooリサーチビジネスモニター」の中から、勤務先の通信、ネットワークの利用状況を把握しているモニターを対象に実施したもので、6月30日から7月8日までの期間に、非公開型インターネットアンケート形式で行われた。有効回答者数は、4,618名。


企業の7割がブロードバンド回線を利用

 まず、インターネット回線の利用種別では、ADSL(38.2%、SDSLを含む)、光ファイバー(25.3%)、CATV(6.1%)といったブロードバンド回線が全体の約7割を占め、企業でもブロードバンド化が浸透している現状が伺える。これらを提供事業者別に見た場合は、ADSLではNTT東が36.7%、NTT西が22.7%、光ファイバーでもNTT東が38.9%、NTT西が29.2%と高い割合を占めており、それぞれの次位にあたるADSLのソフトバンクBB(14.1%)、光ファイバーの有線ブロードネットワークス(5.8%)を、大きく引き離している。

 次に、アクセス回線選択時の重視ポイントでは、「通信速度の速さ」(57.5%)、「通信料金の安さ」(52.2%)以外に、「通信品質の高さ」(33.2%)をあげる企業も多くあり、クオリティをあわせて意識している企業も、比較的多く見受けられる。また、「回線事業者の選定にあたって何を基準にしたか」という設問では、「通信事業者や代理店の担当者からの紹介」(44.0%)、「インターネット上の紹介記事」(34.5%)、「新聞/雑誌などでの記事・広告」(29.3%)の順となっている。

 一方、現在利用中のアクセス回線を変更したいか、という問いに対しては「当面予定はないが変更したい」(34.1%)、「具体的に変更を予定している」(8.4%)という両回答の合計が4割を超えた。その理由としては、「現在の回線が遅いため」(66.5%)、「ホームページや大容量ダウンロードをスムーズにするため」(37.7%)、「ホームページやファイル等のアップロードの速度を上げたいため」(33.7%)と、回線高速化への要望が圧倒的に多い。このためか、変更したいアクセス回線は、光ファイバーが70%と抜けている。


「IP電話の利用予定はない」企業も半数弱あり

 またIP電話を利用したいかどうかに関しては、「現在既に利用している」(18.5%)、「今後利用予定がある」(24.6%)があわせて4割に達しているものの、「利用予定はない」ところも47.3%と高い数字を示している。利用したい理由としては、「他都道府県への通話が安い」(57.8%)、「同一県内への通話が安い」(42.0%)、「自社の拠点間通話が無料」(40.8%)が上位を占め、コスト面でIP電話に魅力を感じている企業が多く見受けられる。しかし、「利用予定がない」企業の理由としては、「固定電話で満足しているため」(44%)に次いで「通信回線としての信頼性に不安があるため」(30.4%)という回答が多く、信頼性の面で不安をもっている企業が、まだ一定数あることが伺えた。

 今回の調査結果を踏まえて両社は、「企業におけるブロードバンド回線利用の浸透と、より高速な通信回線の導入意向の高さが明らかになった。また、企業の事業者選定には、営業担当者などによる直接的な情報提供、一般公開されているインターネット上の紹介記事などが影響を与えていることが伺える」と分析している。



URL
  エヌ・ティ・ティレゾナント株式会社
  http://www.nttr.co.jp/
  株式会社三菱総合研究所
  http://www.mri.co.jp/
  プレスリリース
  http://research.goo.ne.jp/Result/0407cl01/01.html
  gooリサーチ
  http://research.goo.ne.jp/


( 石井 一志 )
2004/08/26 18:43

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