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「1+1が2になる」企業基盤作りを目指す、SSAグローバル


代表取締役社長 細井洋一氏
 日本SSAグローバル株式会社(以下、SSAグローバル)は8月27日、8月1日付けで同社の代表取締役社長に就任した細井洋一氏のお披露目を行い、2005年度の経営戦略を明らかにした。また、2003年に米SSA Globalが買収したオランダBaan、米EXE Technologiesの各日本法人と、経営統合が完了したこともあわせて発表された。

 細井氏によれば、SSA Globalは「市場シェアを買収によって拡大し、顧客との関係強化により顧客シェアを高める」という基本戦略のもと、多数の企業を買収してきたという。今後もこの戦略は継続されるだろうとのことだが、同社の場合に限らず、買収をする側に確固たる企業基盤がなくては、新しい力が加わっても、それを確実にものにしていくことはできない。つまり、「1+1が2にならない状況」(細井氏)になってしまうのである。

 そこで同社では、組織に大きな変更が出ても、柔軟に対処を行え、機能を落とすことなく対応していけるような、ダイナミックな基盤作りを進めていくという。また社内インフラに関しても同様で、「今回統合した3社では、メール1つとってもそれぞれ使っているシステムが違う。この次期にある程度基盤を作っておけば、新たに仲間(=買収した企業)が入ってくる時にも、これを使う、と(明確に)指示できる」(細井氏)と述べ、システム面での統合もあわせて進めることにより、スケーラブルな企業を目指すとしている。

 また細井氏は、「まだ当社の認知度は低い。ブランド力の強化はどうしても必要」とも述べ、この両者を最重点課題に位置付けて施策を展開する意向を示した。

 なおこれらはすべて、「顧客から信頼される顧客中心主義の企業風土を醸成する」ことを目標とした施策であるという。同社では確立された組織・基盤を背景とし、ソリューション提案能力の強化、サービスレベルの均一化と向上、幅広いサービスの提供の3点に対して積極的に取り組みむことで、目標を達成した考えだ。

 一方、パートナー戦略の強化も積極的に図る。従来、Baan製品とSSAグローバル本来のBPCSは直販を中心に、EXE製品はパートナーを中心に販売されてきたという。今回はこれを整理し、販売チャネルを再構築することによって、直販と間接販売の比率を、それぞれ4~6割の間にしたい意向。

 細井氏は「顧客満足度を高めることによって、お客様が次のお客様を紹介してくれるようにしたい。ここ2~3年で、ワールドワイドのSSA Globalの売上に占める日本市場の割合を、現状の数%から10%以上に拡大できれば」と豊富を語っていた。



URL
  日本SSAグローバル株式会社
  http://www.ssagtj.com/

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  ・ 「製造業のお客様のために尽力」する、SSAグローバルの企業戦略(2004/04/13)


( 石井 一志 )
2004/08/27 17:28

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