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連携の概念図
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ボーランド株式会社とマーキュリー・インタラクティブ・ジャパン株式会社は9月8日、ソフトウェア開発でのユーザー要求の管理とテスト計画を連携したプロジェクト管理ソリューションでの協業を発表した。
今回の協業では、ソフトウェア開発におけるユーザー要求の変化と、これを実装する過程での成果物やプロセスを管理し、要求の開発段階からこれを反映したテスト工程を計画する。またテストの自動化ツールを用いることで要望の実装検証を効率化する。これにより開発での手戻りをなくし、ソフトウェア開発における高品質、短納期、低コストというニーズを実現するという。
このため両社では、要件データ、関連情報を開発チーム内で共有できる要求管理ツール「Borland CaliberRM」、プロジェクトの資産をリポジトリで管理し、プロジェクトチーム内のプロセス管理とコミュニケーション支援の機能を備えた構成管理ツール「Borland StarTeam」の2つのボーランド製品と、テスト要件、計画、実行、不具合の追跡までのテスト工程全体を一元管理できるテストプロセス管理ツール「Mercury Quality Management」、アプリケーションのGUI操作をテストシナリオとして記録できる自動機能テストツール「Mercury QuickTest Professional」、数千人~数百万人規模のユーザーによる大規模な負荷によるシステムの挙動と性能を検証可能な負荷・性能テストツール「Mercury LoadRunner」のマーキュリーの3つのテストツールを統合した包括的なプロジェクト管理ソリューションを提供する。
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マーケティング部ディレクター 河野真一氏
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同社マーケティング部ディレクターの河野真一氏は、ソフトウェア開発のプロジェクトが失敗する要因として「要件管理、構成管理、テスト工程管理が統合的に実施されていない」点を指摘。さらに「成功にはアプリケーション設計・開発とテスト、運用の密接な連携が必須」と述べ、ボーランドの要求管理・構成管理ソリューションとマーキュリーのテストソリューションとの連携の必要性を訴える。
両ソリューションの連携を利用したソフトウェア開発手法は、「開発において締め切りや品質において妥協が許されないソフトウェアを開発している」とするサイボウズが導入し成果を挙げているという。
■ URL
ボーランド株式会社
http://www.borland.co.jp/
マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン株式会社
http://www.mercury.co.jp/
プレスリリース
http://www.borland.co.jp/news/20040908_borland_mij.html
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( 岩崎 宰守, 朝夷 剛士 )
2004/09/08 15:11
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