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国内ディスクシステム市場、出荷容量は2ケタ増ながらも売上は2年連続減少


 IDC Japan株式会社は9月15日、国内ディスクストレージシステムの2003年の出荷実績と2004年の見込みを発表した。

 2003年の国内ディスクストレージシステム売上(外付型と内蔵型の合計)は外付型、内蔵型ともマイナス成長となり、3017億4300万円で前年比11.0%減となった。この結果、国内ディスクストレージシステムの売上は2001年をピークとして2年連続して減少となった。ただし、出荷容量は60.9PBで前年比33.8%増となった。

 同社では、マイナス成長となった理由として、企業のIT投資抑制やGB単価の下落に伴いメインフレーム・UNIX向けがマイナス成長になったことが大きいとみている。一方、ファブリックSANとNASをあわせたネットワークストレージへの投資は増加しており、国内ディスクストレージシステム売上に占めるネットワークストレージの比率は26.9%(前年21.9%)に達していると指摘。国内ユーザーのストレージ投資がDAS(Direct Attached Storage)からネットワークストレージに移行していると分析している。

 2004年については、IT投資の回復などにより3021億1900万円で前年比0.1%増と見込んでいる。内訳は、内蔵型は618億2500万円で前年比4.4%減、外付型は2402億9300万円で前年比1.3%増。また、2004年の国内ディスクストレージシステム売上に占めるネットワークストレージの比率は前年に比べて4.5ポイント増え、31.4%にまで上昇するとみている。



URL
  IDC Japan株式会社
  http://www.idcjapan.co.jp/


( 福浦 一広 )
2004/09/16 17:19

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