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シーイーシー、組込型データベースでブライセンと提携 |
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組込分野でのスタンダード化を目指す
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ブライセンが、日本およびアジア地域の販売権を持つ、米RelexUSが開発した組込型データベース「Linter」およびデータベース間のデータ同期を実現するrelXSyncをシーイーシーが販売するのに加え、ブライセンが開発したBluetoothプロトコルスタック「B-Rappore」も販売する。 シーイーシーは、これまでにも組込型分野において、携帯電話やデジタル家電、カーナビゲーションシステム分野に対して、ソフトウェア開発、プロセス管理ツールの提供などで実績を持つ。今回の提携は、この事業をさらに加速するのが狙い。 シーイーシーのデジタル機器システム本部長の橋村清海取締役は、「DVDレコーダーの大容量化の動きが進展するとともに、IPv6の浸透により、今後、さまざまな機器との接続が可能になることから、データの管理や検索を高速に行うといった需要が高まってくる。一方、デジタルアプライアンスは、ハードによる差別化からソフトによる差別化へと移行しはじめており、今後はデータベースをモジュール化することで、高品質、低コスト、短期間の開発が可能になる。今後、シーイーシーでは、デジタルアプライアンスメーカーを対象にしたソフトの投入に力を注いでいく考えであり、今回の提携はその第1弾になる」とした。 シーイーシーは、組込型事業で年間60億円程度の実績を持っているが、これを今回の提携を機に年間100億円規模にまで拡大する計画。
主力となるLinterは、フットプリント（稼働時のメモリ使用量）では最小で800KB、最大機能のビルド時でも最大2.3MBと、競合の組込製品に比べてメモリ使用量が少ない。また、機能面では、SQL92/99への準拠、ストアド・プロシージャ／トリガーのサポート、オンラインバックアップ、レプリケーション機能など、大規模および中規模のデータベースと同等の機能を有している。 また、UNIX、Linux、Windowsなど約20種類のOSをサポート。携帯電話で採用されているSymbianにもいち早く対応したほか、ODBCやJDBCなど約10種類のプログラムインターフェイスを採用しているのも特徴となっている。 さらに、インストールおよび初期データベースの構築が5分で行える高速セットアップや、BV（query bit-vector）と呼ばれる独自技術によって、少ないメモリ使用量でのfetch処理の高速化、同じく独自技術のIQ（query RowID set）によるソート、グルーピングなどの高速処理を実現している。 米RelexUSのCEOであるAnatoli Pechkov氏は、「Linterは、企業のデータベースとして活用するエンタープライズ版のほか、デジタル家電などに搭載するエンベデッド版、携帯電話などに搭載するマイクロ版があるが、エンタープライズ版では、一般的に普及しているデータベースに比べて、数倍の高速化を実現している。その技術をそのままマイクロ版やエンベデッド版にも応用しており、組込型データベースの競合製品に比べても優位性は明らか。日本市場は、組込型データベースにとっても大きな市場であり、両社の提携に期待したい」と話す。 シーイーシーとブライセンでは、両社で、今後3年間に50億円の売り上げを目指す。 ■ ＵＲＬ 株式会社シーイーシー http://www.cec-ltd.co.jp/ 株式会社ブライセン http://www.brycen.co.jp/ ニュースリリース http://www.brycen.co.jp/topics/no_19/index.html
（ 大河原 克行 ）
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