IDC Japan株式会社は10月14日、日本国内のPC市場における販売チャネル動向および予測を発表した。
これによると企業向けPCの出荷台数は、インターネットや電話・FAX注文による直販が大幅に伸びており、2003年の大企業市場(500人以上)で対前年比32.8%増、中小企業市場(1~499人)で同31.9%増を記録した。またコンシューマ向けにおいても量販店やディーラーなどを通した間接販売がマイナス成長となる一方で、直販が対前年比77.2%増の高成長を記録した。
この背景として、外資系ベンダーが注力する分野として中小企業市場があり、この市場にアプローチする販売チャネルとして直販スタイルが積極的に活用されていること、また日系ベンダーもこうした動きに対応するため、直販体制の強化を図っていることが、市場の伸長に貢献しているという。
IDC Japanでは、PCベンダーによる販促活動やサービスの強化が直販の伸びの直接要因となっている一方、ユーザーサイドでは煩雑な値引き交渉なしに購入の比較検討ができるなど、これらの販売チャネルの活用メリットが認知され、利用に抵抗がなくなってきていると分析している。
■ URL
IDC Japan株式会社
http://www.idcjapan.co.jp/
ニュースリリース
http://www.idcjapan.co.jp/Press/New/20041014Apr.html
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