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米Microsoftレイクス氏「SPSはこれまでの製品のなかで最も急成長している」


 マイクロソフト株式会社は11月5日、米Microsoft インフォメーションワーカービジネス担当グループバイスプレジデントのジェフ・レイクス氏の来日に伴い、「インフォメーションワーカーの将来ビジョン」をテーマとしたプレス向けの説明会を開催した。

 インフォメーションワーカービジネス部門は、「Microsoft Office 2003」、「SharePoint Portal Server(以下、SPS)」、「OneNote」、「Infopath」、「Live Communications Server」といったOffice System各製品の開発とマーケティング、戦略立案を担う組織で、レイクス氏が総責任者を務めている。また同氏はMicrosoftの基本方針を決定するシニアリーダーシップチームのメンバーでもある。このチームには、ビル・ゲイツ氏、スティーブ・バルマーCEOはじめ7人で構成されている。


米Microsoft インフォメーションワーカービジネス担当 グループバイスプレジデント ジェフ・レイクス氏
 レイクス氏は、「インターネットが普及したこの10年間で、インフォメーションワークもまた大きく変化した」と述べ、「この間にはインフォメーションワーカーの能力も向上し、これに伴い新しい課題が日々生み出されている。古いツールは今日のスタイルにあわない」とし、新たなツールの必要性を指摘した。

 レイクス氏は、「インフォメーションワーカーの生産性向上が、ビジネスの成功や、競争優位の獲得への鍵になっている。例えば営業担当者がリアルタイムのコミュニケーションにより情報を早く入手できれば、それだけセールスの機会を増やし、ビジネス全体での売上拡大につながるだけでなく、顧客満足度も向上する」とした。

 一方で、メールの送受信量は年率40%で増加を続けているとの調査もあり、管理すべき情報は増加を続けている。そしてインフォメーションワーカーは労働時間の30%を情報検索に費やしているとの調査を紹介し、「ビジネスツールがビジネスプロセスアプリケーションにつながれば、効果的に役割が果たせる」と述べ、Officeツールを使うことでこれを促進できるとした。

 こうしたビジネス上の価値について、レイエス氏はいくつかの事例を紹介した。「第一製薬での導入では、Officeツールの活用によりROIが260%向上した」とした。また新生銀行ではポータルでの情報共有により、情報へのアクセス時間が90%削減されたほか、チーム用サイト作成に要する期間が、1カ月から2日に短縮されたという。

 Office Systemの現状については、「Office 2003は、ユーザーの移行状況をみても、これまでで最も成功したリリースと考えている」とし、Microsoftが2003年実績で10%の成長を果たした要素のひとつとした。そして「システムは組み合わせられることで、生産性を高めることができる。SPSは現在、Microsoftの歴史のなかで最も急成長している」とした。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  Microsoft Office System
  http://www.microsoft.com/japan/office/


( 岩崎 宰守 )
2004/11/05 17:08

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