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“画期的な帯域制御機能”を再三アピールするパケッティア


米PacketeerのCEO、Dave Cote氏

米Packeteerのマーケティングディレクタ、Jeff Barker氏

会場に展示されていた最上位製品「PacketShaper 10000」
 パケッティア株式会社は11月5日、プレス向けのカンファレンスを開催し、1日に全世界で発売した新ソフトウェア「Packeteer 7.0」のアピールを行った。このソフトウェアは同社の主力製品である帯域制御アプライアンス「PacketShaper」用で、米PacketeerのCEOであるDave Cote氏によれば、「今回の新バージョンは、適応性があり柔軟性に富む、画期的なもの」だという。

 これまでの帯域制御アプライアンスでは、同社のものをはじめとしてあまり柔軟性がなかったという。たとえば、あるアプリケーションがしきい値を超えて帯域を占有した場合に管理者へ通知する、しきい値を超えないように帯域を制限する、といった運用はできたものの、しきい値を超えた場合にだけ、ほかに影響を与えないようにそのアプリケーションの優先度を下げる、もしくは重要なアプリケーションの優先度を上げる、といった動的なポリシー適用はできなかった。

 しかし今回のPacketeer 7.0では、自律的にネットワークを制御する「アダプティブ・レスポンス」機能を新たに搭載。これを利用すると、何らかのアプリケーションが突発的に帯域を占有してしまった場合でも、そのアプリケーションの特定から原因の解明、そして前述したような、状況に応じた動的なポリシー適用による問題解決までを行えるという。

 これに関しては、パケッティアの技術部長、原俊哉氏が「管理者不在の地方拠点などでは、帯域制御装置の必要なところがあっても、管理しきれないために導入に難色を示すケースが多かった。しかしアダプティブ・レスポンスを利用すると応急処置は行えるようになるため、導入しやすくなるのではないか」とその意味を説明したほか、米Packeteerのマーケティングディレクタ、Jeff Barker氏は、「パフォーマンスを最大化し、コストを最小化するには重要な要素だ」と語り、その優位性を強調した。

 また従来のシステムでは、異常発生時に管理者へ警告を送るようになってはいるものの、障害情報の記録が万全でなかったという。「いざ調査しようとしたときに、トラブルがすでに解消してしまっているような場合は、原因が把握できない」(Barker氏)。つまり、根本原因が解決されたわけではないので、再発に向けての対策が取れないということであるが、アダプティブ・レスポンスでは自動でシステムが情報を集積するようにできるので、効率的な管理を行えるという。

 さらに、もう一つの新機能「アプリケーション・フロー・モニタリング」では、同じポートを利用してどのようなアプリケーションが、どのくらい利用されているか、などを細かく確認可能。通信がIP-VPNの場合でもフローごとのトラフィック詳細を分析できるため、企業がこれまで利用していたフレームリレーから回線を変更したとしても、可視化を継続して提供できるという。

 なおPacketeer 7.0は、10月5日に発表された最上位機種「PacketShaper 10000」をはじめ、現行のアプライアンス製品すべてに対応。ソフトウェア保守契約を結んでいる既存ユーザーは、無償で新ソフトウェアを入手できるとのこと。



URL
  パケッティア株式会社
  http://www.packeteer.co.jp/

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( 石井 一志 )
2004/11/05 18:41

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