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PCサーバーはNECが首位キープ、日本HPがシェア拡大-MM総研調査


 株式会社MM総研は11月17日、国内における2004年度上半期のPCサーバー出荷概況を発表した。

 これによると、出荷台数は対前年同期比21.1%増の17万9400台で、半期単位で3期連続のプラスとなった。第1四半期(4~6月)と第2四半期(7~9月)に分けると、それぞれ17.5%増の7万6400台、23.8%増の10万3000台と成長が続いており、特に外資系メーカー3社(デル、日本HP、日本IBM)はいずれも20%以上伸長している。MM総研では、特に大手検索サイトやショッピングモール、ネット証券などのネット関連ビジネス企業で、トランザクション増加による設備増強やリプレースが多く発生していること、外資系メーカーがそれらの顧客を多く持っていることを好調要因の1つに挙げている。

 メーカー別シェアではNECがポイントを2.7%落としながらも首位を堅守。2004年1~3月期に一度2位のデルに首位を明け渡したが、それ以降は再び取り返している。3位は富士通がキープ。4位の日本HPと5位の日本IBMはともに出荷台数を大きく伸ばしシェアを拡大している。特に日本HPは商談でデルとぶつかった場合に特別値引きを行うという「Ask HPキャンペーン」などの営業施策強化などが奏功して出荷台数50.3%増、シェア3ポイント増となり日本IBMを抜いた。

 出荷金額は同比0.9%減の763億円、平均単価は18%減の42万5000円となり、依然低価格化が進行していることがわかった。MM総研では各社がデルに対抗しローエンドモデルを中心に価格を下げたことが要因としている。

 MM総研は下半期について、前年同期比17%増の25万5000台、通期で18.6%増の43万4400台と予想。サーバー市場の好調は続くと見られるが、大手企業の2004年9月中間期決算が好調なことを織り込み、一部設備投資を前倒したことの反動が起こる可能性もあるとしている。



URL
  株式会社MM総研
  http://www.m2ri.jp/
  ニュースリリース
  http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120041117500

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( 朝夷 剛士 )
2004/11/17 17:06

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