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日本IBM 常務執行役員 ゼネラル・ビジネス事業担当、堀田一芙氏
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IBM シニアプロ コミュニティーの代表世話人を務める竹内雄司氏
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日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は11月17日、シニアプロフェッショナルで構成される「IBM シニアプロ コミュニティー」を発足したと発表した。
同コミュニティーは、全体の7割程度を占める日本IBMのOBを中心に、ITやビジネスの分野で実績を残したシニア世代のプロフェッショナルを「緩やかなネットワーク化した」(日本IBM 常務執行役員 ゼネラル・ビジネス事業担当、堀田一芙氏)もので、平均年齢は61.6歳。メンバーは、日本IBM内に設置される事務局の要請によって、同社の顧客へコンサルティングサービスを提供する。正式なサービス開始は2005年初めを予定しており、当初は20名程度の体制でスタートする見込み。
現在、堀田氏が担当してる中堅企業領域では、他社製汎用機や既存UNIX製品などから、iSeriesをはじめとするIBM製品へのリプレース案件が増えてきているという。しかし、自社に最適なハード・ソフトの組み合わせを誰に相談したらいいのかわからない、コンサルティング費用が高い、といった声があり、すべてのニーズに応じられてはいない。そこで同社では、「コンサルティングやビジネスシステムに関するエコシステムがないと事業がまわらない」(堀田氏)という認識のもと、豊富な実績・経験を持つベテランを活用するため、今回のコミュニティーを発足させた。
まずは、日本IBMの提供するコンサルティングサービスを利用したいが、コスト面で折り合いがつかない、というような顧客を対象に、より低コストでコンサルティングに応じられる独立系のシニアコンサルタントを紹介し、顧客のニーズを満たせるようにする考えだ。これに関して堀田氏は、「現段階では価格は決まっていないが、こういうことをやる以上、半分とか、1/3とかにしないといけないだろう」と述べ、インパクトが与えられるくらいでなければ取り組む意味がないとした。
なお、同コミュニティーの代表世話人には、過去に日本IBMの取締役 ゼネラルビジネス事業部長を務めた竹内雄司氏が就任。「さまざまなところで日本IBMのOBが活躍しているが、それをネットワーク化したほうがいいということで、代表世話人を引き受けた。OBは日本IBMから出て、世の中には多様な企業文化があることを学んだ。若い世代に世代交代を迫られている現在だが、(そうした経験を生かして)主役はまだわたしたちだということを示したい」とのコメントを残している。
■ URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
ニュースリリース
http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2004/11171
( 石井 一志 )
2004/11/17 18:34
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