株式会社矢野経済研究所は12月2日、RFID(無線ICタグ)市場調査の結果と2010年度までの市場規模推移の予測を発表した。調査期間は2004年9月から11月。
これによると、RFIDの国内市場規模は、2004年度見込において前年度比18%増の1580万枚(37億9200万円)であった。また、需要予測では2005年度が同37%増の2170万枚(43億4000万円)となり、2010年度には2005年度比5,954%増の12億9200万枚(258億4000万円)へと爆発的な増加を遂げるという。
また、2004年度の産業分野別構成比では、数量ベースで製造(FA)分野が38.0%、物流分野が27.2%、流通分野が6.3%、アミューズメント関連分野が6.3%、レンタル・リース関連分野が3.2%、その他分野が19.0%と算出された。これが2010年度には、物流分野が急増し86.7%を占めるという。
同社では2005年度から2010年度にかけてのUHF帯無線ICタグの大幅な普及と、物流分野における宅配便の伝票や配送ラベル、物流管理、航空手荷物タグなどでの採用が重なることで、利用の爆発的増加と構成比の大きな変化が起きるとしている。
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数量別市場規模の推移
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金額ベース市場規模の推移
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分野別構成比の推移
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■ URL
株式会社矢野経済研究所
http://www.yano.co.jp/
プレスリリース
http://www.yano.co.jp/press/2004/041202.html
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( 朝夷 剛士 )
2004/12/03 12:25
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