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開幕前日の会場の様子
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米サンフランシスコで12月6日から9日にかけて「Oracle OpenWorld」が開催される。今回よりOracle AppWorldを統合したことなどから、登録者はこれまでの最大となる25000人に達している。
初日の6日は米Oracle プレジデントであるチャールズ・フィリップス氏の講演で幕を開け、アプリケーション分野の責任者であるロン・ウォール氏、データベース開発のトップであるチャック・ロズワット氏、そして米Oracle CEOのラリー・エリソン氏も演壇に登場する。
このほか米HP CEOのカーリ・フィオリーナ氏、米Dell会長のマイケル・デル氏、米Sun 会長兼CEOのスコット・マクニーリ氏、米EMC CEOのジョー・トゥッチ氏の講演も予定されている。
今回のイベントへ向け米Oracleでは「The Information Company」を掲げ、企業内のシステムをまたがって情報の共有と管理が可能となるデータモデルをもっとも重視した戦略を打ち出していく。
この柱になるのが、アプリケーションであるOracle E-Business Suite 11i.10(EBS)、既存システムとのクリアな形での統合をを実現するデータハブとOracle Application Server 10g、そしてOracle 10gで実現されているグリッドの3つ。
Application Server 10gとOracle Database 10g、またこれらの管理ツールであるEnterprise Managerについては、いずれも機能が拡張された“Release 2”が発表の予定となっている。
また既存のデータハブ製品「Custumer Data Hub」に加え、官公庁・自治体向けと見られる「Citizen Data Hub」、金融業界向けの「Financial Consolidation Hub」、「Financial Services Accounting Hub」も発表予定だ。
また米テキサス州オースティンのデータセンターから月額課金の形でソフトウェアを提供する「オラクル・オンデマンド」の事業を統括するエグゼクティブバイスプレジデントのユルゲン・ロットラー氏も発表を行う。ロットラー氏は2004年に米HPより移籍しており、同社にとってオラクル・オンデマンドは将来的にユーティリティコンピューティングの提供を視野に入れたソフトウェアサービスの提供形態といえるだろう。
■ URL
米Oracle
http://www.oracle.com/
Oracle OpenWorld
http://www.oracle.com/openworld/
( 岩崎 宰守 )
2004/12/06 11:12
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