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マーキュリー、BTO戦略で「世界のCIOが直面する3つの課題を解決」 |
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米Gartnerの調査によると、ビジネスプロセスの約9割がアプリケーションによって自動化されており、ほとんどの業務がITに依存しているのが現状となっている。しかし業務を支えるアプリケーション開発において、さまざまな阻害要因により予算オーバーや納期遅延が発生したり、成果物の機能や品質が低レベルになるなど、多くの場合「目標が達成できていないのが現状」（Barsamian氏）だ。 また、マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン マーケティング部ディレクターの河野真一氏によると、IT最適化へのアプローチにおいて大きな課題となっているのが「（1）アウトソーシングの活用、（2）コンプライアンス（法令遵守）への対応、（3）複雑化するアプリケーション環境への対応」だという。これは同社が世界のCIOに行った意識調査において、彼らがこの3つを最重要課題に挙げたという結果に基づくものだ。 ITの開発・運用におけるアウトソーシングは、専門業者に任せることによる品質の向上とコスト削減を目的に行われる。しかし、日本では要件を固める前に発注したり、SIerなどに“丸投げ”する傾向があり、それらがトラブルの元となることが多い。このためアウトソース先のプロセス管理や品質基準の明確化などによって「より効果的なアウトソーシングを実現するソリューションが求められている」（河野氏）。 コンプライアンスの遵守に対しては、「ほとんどの場合、法令違反による罰則とブランドイメージの棄損回避のため仕方なく対応する」という考え方が多い。しかしコンプライアンス対応のためのプロセスを確立することで、リスクの可視性やITガバナンスを向上させることができるという利点もある。河野氏は「日本では必要性や利点への意識が低いため“予算がない”などの理由により対応を見送られることが多い」点を指摘し、「パートナー関係を結ぶ場合など、外資系企業でなくても対応を求められる場面は増えるだろう」と話す。 複雑化するアプリケーション環境への対応に必要とされるのは「どのようなものが、どのように動いているかを管理する手法」だ。複雑化した環境では1つのトランザクションに対して企業内外にあるいくつものアプリケーションが作用する。このためトラブルが発生した場合に、いち早く原因を追究し復旧できる対応が事前に求められる。
マーキュリーのBTO戦略は、ITを支えるアプリケーションの「デリバリー（テスト）」、「マネジメント（運用）」、および「ITガバナンス」の各カテゴリーを支援する製品群を、企業の成長にあわせて段階的に提供し、ITをユーザーやビジネス戦略に最適化に貢献するというものだ。 同社は従来よりデリバリーにあたるアプリケーション開発のテストツールで大きなシェアを獲得しているが、Barsamian氏は「マネジメントにおいて前年比54％増という急速な成長を遂げており、ITガバナンスではマーケットリーダーの評価を受けている」とBTO全体におけるシェア拡大に自信を示した。 今後、国内においてはアプリケーションテストにあたる「Mercury Quality Center」の機能追加と、運用を支援する「Mercury Business Availability Center」のリリースを2005年第1四半期に予定している。 ■ ＵＲＬ マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン株式会社 http://www.mercury.com/jp/ ■ 関連記事 ・ マーキュリー、“テスト”にフォーカスした統合ソリューション「Mercury Quality Center」（2004/10/04） ・ ボーランドとマーキュリー、ソフトウェア開発でのプロジェクト管理で協業（2004/09/08）
（ 朝夷 剛士 ）
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