 |
 |
|
|
| 最新ニュース |
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
日本SGI、“ウェアラブル”可能なサーバーを中核とした新戦略を発表 |
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
和泉社長、「IBMのPC部門売却は命取りになるかも」
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
新戦略について同社代表取締役社長の和泉法夫氏は、「日本では、2001年から本格的なブロードバンド社会に突入している。我が社もそのころからブロードバンドという名前のついた部署を作るなど取り組んでいたが、世の中より数歩先を進んでいたため、うまく商機を掴めなかった」と、時代に早くフィットしてもだめであると強調。これを踏まえて、「一歩先を行く企業」を目指すと宣言した。 一歩先を行く企業として、同社が取り組むのが、「ブロードバンドユビキタスネットワーク」「リッチコンテンツ」「コミュニケーションユーザインタフェース」の3つを柱とするソリューション戦略だ。「常時接続が2000万人という時代になり、インフラが見事にできあがっている。この環境ができあがっているからこそ、ユビキタスの実現が可能となった」と述べる。 このブロードバンドユビキタス社会への対応として、同社ではセキュリティソリューションへの取り組みやリッチコンテンツを挙げ、それぞれの製品化を進めている現状を説明した。 中でも、6月に発表された「ViewRanger」は、ブロードバンドユビキタスの中核となる製品だ。この製品は、バッテリと映像・音声の入力端子、CFスロットを装備した超小型サーバー。双方向通信も可能なことから、インタラクティブコンテンツの作成ツールとして期待がもたれている。 ViewRangerは当初、監視用途での利用を想定していたが、実際にはその軽量性から“ウェアラブル用途”での利用事例が増えているという。「小型であるため、ヘルメットに取り付けたカメラをつないで工事現場のモニタリング用として使われている。また、スキーのインストラクターがゴーグルにカメラをつけることで、講習用のビデオ撮影などにも使われている」とブロードバンド・ユビキタスソリューション推進本部 ブロードバンド・ユビキタスソリューション開発推進オペレーション統括の小澤広士氏は説明する。
小澤氏は、「TagRangerには、温度、湿度、振動、圧力、位置、磁気、赤外線など用途に合わせたセンサーの組み込みが可能。たとえば、倉庫内での位置の特定に利用したり、各店舗間で共通した温度管理の実現のために利用したりすることができる」とRFIDやICタグでは実現しづらい分野での応用が可能になるとした。TagRangerは、ボタン電池を内蔵するアクティブタグ。「通信のオンオフは時間であったり、センサーで測定した結果などさまざな条件で設定できる。結果、ボタン電池で5年程度は使える」と紹介。「振動センサーと組み合わせれば、管理している製品をノックすることでその製品の情報を得るといった使い方も可能」と、さまざまな応用が可能であると強調した。 参考価格は、TagRangerが1000個単位で1個あたり1万円、SensorRangerが1000個単位で1個あたり20万～25万円。同日より出荷開始されている。 最後に和泉氏は、「これまでハイエンドサーバーを中心に扱っていたが、ブロードバンドユビキタスではコンシューマに近くなる。今後は、コンシューマが考えている、いろいろなアイディアを得ることが重要になるだろう。そういう意味で、IBMのPC部門売却は今後命取りになるのではないか」と、コンシューマの声を集めることが、ブロードバンドユビキタス社会での成功の鍵になると述べた。 ■ ＵＲＬ 日本SGI株式会社 http://www.sgi.co.jp/ プレスリリース http://www.sgi.co.jp/newsroom/press_releases/2004/dec/sensor-ranger.html ■ 関連記事 ・ 日本SGI、世界最小・最軽量の監視用マイクロサーバーを発表（2004/06/01） ・ CCDカメラと超小型サーバーを用いた“ヘルメットソリューション”（2004/10/29）
（ 福浦 一広 ）
|
