 |
 |
|
|
| 最新ニュース |
|
|
|
|
|
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
米F5、BIG-IPとSSL-VPN・Webセキュリティ製品のOS統合を計画 |
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
|
||||||||||||||
F5では現在、BIG-IP v9シリーズのほか、SSL-VPNアプライアンスの「FirePass リモートアクセスコントローラ」、Webアプリケーションファイアウォール「TrafficShield」の3つを主要な製品として展開しているが、これらはすべて別のOSで動作している。パンコティン氏によれば、このうち9月にもリリースが予定されているTrafficShieldの次期バージョンで、TM/OSベースの製品を提供するという。同社ではさらにFirePassもTM/OSベースに切り替え、ゆくゆくは共通プラットフォーム上で各製品を展開したい考えだ。 これらのOSがなぜ最初から共通化されていないのかといえば、それはFirePassとTrafficShieldが、もともとF5の製品ではなかったからである。F5は、2003年にFirePassを提供していたuRoamを、2004年にTrafficShieldを提供していたMagniFireを買収し、自らの製品ラインアップを強化しているが、現状ではOSの統合までには至っていなかった。しかしこれが実現すれば、TM/OSを共通の土台とし、その上で各製品を構築できるようになるため、メリットは大きい。詳細なスケジュールはまだ明らかにできないとのことだが、同社では将来的に、モジュール化した各製品を1つのシャーシで提供することも検討している。
しかし、ファイアウォールでは防ぎきれない、ポート80、ポート443の「大きな2つの穴」からアプリケーションへの攻撃が増えている点にもあわせて言及。通していいトラフィックだけを通す＝脆弱性を突いてくるようなトラフィックは通さない、アプリケーションファイアウォールの必要性は高く、「大きい規模のベンダとしてははじめて、この分野に進出したF5のアドバンテージは大きい」と主張。F5のジョン･マカダムCEOも「これからセキュリティ製品は成長するという期待を持っている」と述べたように、同社は得意のアプリケーション負荷分散だけでなく、セキュリティ関連の売り上げを伸ばすべく、取り組みを進めている。 また、こうしたアプリケーションファイアウォールをSSL-VPN接続後のセキュリティを確保するために用いることも多いが、怪しい通信相手をそもそも接続させないようにする、接続前の「認証強化」に関しても、ユーザーからの要望が強いという。F5ジャパンではこうした声を受け、SSL-VPN製品へログオンする際の認証をさらに強固にできるよう、アライアンスによってさまざまな取り組みを行っている。たとえばNECソフトと協業し、携帯電話を認証トークンとして用いるソリューションを提供したり、RSAセキュリティとワンタイムパスワード、証明書を利用する認証ソリューションで協業したりするなど、各方面から認証を補強できるように展開している。 ■ ＵＲＬ F5ネットワークスジャパン株式会社 http://www.f5networks.jp/ ■ 関連記事 ・ F5とRSAセキュリティ、SSL VPN認証ソリューションで協業（2004/03/31） ・ 米F5 Networks、イスラエルのWebアプリケーションファイアウォールベンダーを買収（2004/06/02） ・ F5、アプリケーションフロー全体を制御可能な新ロードバランサー（2004/09/08） ・ F5と日本ベリサイン、SSL-VPNにおける電子証明書活用で協業（2004/11/26） ・ F5、Webアプリケーション保護アプライアンスの国内販売を開始（2004/12/15） ・ NECソフトとF5、携帯電話を認証トークンに用いるSSL-VPNソリューション（2005/01/25）
（ 石井 一志 ）
|
